D9 6月議会開会! 200614

 6/10(水)より丹後地域も梅雨入り、その雨がしとしと降る中、一昨日6/12(金)6月定例議会が招集され(会期は6/12~7/13の32日間)早速議案の審議が始まりました。

 5/20(水)の臨時議会に続いて2回目の本会議審議です。議案が第79号から90号の12本、諮問が1~4号の4本、報告が5~17号の11本、陳情1本という盛り沢山の内容でした。

 これらの中で一番質疑に時間が割かれたのは、議案85号の今年度の第4次補正予算(総額2億7200万円)。要するにコロナ対策に向けての様々な分野への16の施策。国の支援対象とならない市内の事業者への支援金1億2000万円、苦しい事業者への継続貸付資金5000万円、市が休業要請した指定管理事業への休業協力金を13施設に3739万円、公共施設へのコロナ対策の消毒液等に1765万円など。

 大手コンビニで5000円の京丹後市内限定旅行券を2500円で販売して市内の宿泊業者を支援する「旅行キャンペーン事業」(8月に販売、9月10月に実施、限定3500枚。利用者には2000円の丹後フルーツか丹後米もついてくる)に2000万円というのもあって、各事業に対して多くの議員から質疑がなされました。お金の動きについては、休業協力金の算定方法やそれぞれの支援と事業者の実態との整合性はどうなのかなど今後確認チェックしていかなければと思われるものがいくつもあります。

 補正予算以外では、議案80号のスイス村がスキー場からゲレンデ広場へ転換される件、議案81号の途中ヶ丘「はごろも陸上競技場」の整備完成による利用料金の件、議案84号の市庁舎整備検討委員会の件、第90号の「情報経営イノベーション専門学校」と市の連携協定の件などに質疑が集中しました。

 小生はこの4つのどれにも発言をしましたが、特に市庁舎検討委員会の件で「これまでの経過を踏まえて検討」ということについて、「前三崎市政の旧丹波小学校案はどの程度議論のベースとして生きているのか?」、と重ねて市長に問いました。市長は明解な回答を避け「それも含めて」という曖昧な発言を繰り返しました(質疑は普通1事案3回まででそれ以上は聞けず)。

 また、東京の情報専門学校との提携に関して、市長の「ICTやAIの最前線を京丹後市の施策に生かすのだ、遅れてはいけない」という言葉に危険なものを感じて、「早ければいいというものではない、それはリスクを伴う。小規模な地方都市の身の丈に合った地に足のついたものを慎重に選んでいくべきではないか」と市長に問いかけましたが、市長の楽観的な思いは変わらないようでした。過去にこれが世の最前線だと始めて大失敗した例があります。今後とも要注意の案件だと思っています。

 最後にXバンドレーダー基地についての「陳情17」について、総務委員会へ付託すると議長が報告した件に対して、「基地対策特別委員会」はどうなったのか? と聞くために挙手しましたが、発言そのものが受け付けられないと拒否されました。

 議会終了後事務局より、「基地対策特別委員会」は議会運営委員会で継続の一致した合意が得られなかった(存続の声は複数からあったはずだが・・)ので、既に存在しません(特別委員会は選挙で議会が新しくなると一旦クリアとなる)と解説され、憮然としながらも「そういうものか」とまた1つ厳しい現実を経験させられました。

 昨日6/13(土)には、丹後町吉永、是安地域の皆さんから出席を求められた地域の猿害問題についての懇談会に3人の議員(池田、桜井、平林の3氏)とともに参加しました。

 役所はいろいろやって効果は出ているなどと自画自賛しているが、地域では猿による農作物への被害や日常生活への脅威が甚大だ。とにかく個体数を大幅に減らすことと、個人の菜園への電柵設置補助が不可欠だ、という生々しい声をいくつも聞かせていただきました。

 老人(丹後町の高齢化率は6町で最高の43%)にとって家庭菜園は生きがいであり生活の糧だ、それへの被害を放置するなら地域作りそのものが崩壊する。更に人家の周辺が荒れ地ばかりとなり益々住みにくく危険になる、そんなところへ誰が移住してきたいと思うか。というお言葉には、お上の推進する「営業としての農業」という観点では捉えられない地域の厳しい現実が示されています。

 今回参加の4議員の内、この猿害問題を一般質問で取りあげるのは小生だけです。「野の声を市政へ!」、これは頑張らねばなりません。

 明日は第5号補正予算について予算決算常任委員会で丸一日のバトルの予定です。

20/6/15(日)午後

6/12、初日の議案一覧
獣害対策のネット。これは猿には脆い。
電柵で囲われたスイカ畑。手前はソーラー発電機。
これなら猿をなんとか防げる。

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