D26 臨時「安安連」、何故情報が出ないのか?! 13人目確認!! 200808(土)
昨日(8/7)、「安安連」(経ヶ岬米軍基地に係る安全安心対策連絡会)が臨時に開催され、感染者大量発生となった米軍の状況等と今後の対応などが報告、協議されました。「安安連」と言えばつい一月前の7/10に軍属の酒気帯び運転事故問題で開かれたばかりで、米軍と防衛局は不祥事の連発です。
永井は議員としてこの会議への傍聴を申し入れましたが、前回同様メンバーの同意が得られないとして拒否されました。それで、会場の会議室前の廊下で聞かせていただきました。聞きにくいところもありましたが、主立った方の話はだいたい分かりました。
防衛局の桝賀局長は、
①軍属全員、地元雇用の基地関係者全員のPCR検査を8/5からやっているところである。
②米軍、防衛、府(保健所)が連携して対応に当たっている。情報は共有されている。
③市中への拡大防止に今後も努力する。
というような現状の報告を行い
中山市長は、
要望に応えてやっていただいているが、情報がとにかく少ない(基地に何人いて何人検査したのか何も分からない)。経ヶ岬米軍基地の軍人軍属は全員市内で市民と同じように生活していて、マスクさえつけずに買い物をする姿も見かける中で、市民の不安は高まるばかりだ。
と、情報開示と更なる検査拡大と防止対策、さらに関係者の支援強化を求めました。
参加者からは、
現地宇川では風評被害がいろいろと起きているのに何がなされているのか何も分からない。情報を遅滞なく出せ。
8/2の日曜日、米軍関係者が久美浜に複数の女性連れで海水浴に来ていた、どういう管理になっているのか。事は基地地元だけの問題ではない。
検査だけでなく、今後予想される市民陽性者への支援なども視野に入れた対策を取れ。
これだけ市長や市民が情報開示や検査拡大を要請しているのに、どうして当局はそれに応えてくれないのか。
というような厳しい指摘が次々と出されましたが、それへの明解な回答は例によってないまま終了ということになりました。
従来の「安安連」とは大きく違って、全体として米軍、防衛局に極めて批判的で厳しい内容の会となりました。
夜には市長の3度目のメッセージが放送され、緊急「安安連」の報告、更なる国への要望、市のこの問題への姿勢、市民へのお願いなどが述べられました。市民へのPCR検査や入院、隔離などの主体は府(前線は丹後保健所)ということは繰り返して言われていることで分かっているのですが、市がやれることは市民への防止対策の再々確認と人権配慮要請以外にないのかな、と今回も思わされました。
京丹後市では、米軍が新型コロナウィルスの感染を持ち込んでクラスターを発生させたのは明白ですので、米軍と国が全責任を持って対応するのが筋であり、それをまず求める市長の態度は当然だと思います。
一方で、市中への感染が目睫に迫っているという現実がある中で、市民の不安を解消し、将来感染者が出ることを前提にした体勢(生活支援など)を市でも具体化していく必要があります。その部分が弱い。また、保健所が米軍と連絡を密にしてやっていると言葉では言われるものの、その実態はほとんど分からないのが現実です。
そうこう考えているさなか、13人目が確認されたという情報が入ってきました(20:00頃)。2例目の軍属の接触者で40代男性ということです。2例目の軍属の方に関わって3人目の陽性者ということです。どうやら、軍属全員のPCR検査をやっているという米軍の医療チームの検査とは別に、症状があって医療機関を受診して感染が分かったということのようです。軍属全員という米軍の検査はこの軍属氏には及んでいなかったのか? 釈然としないものを強く感じます。
防衛局の昨日の説明では、「軍属全員の検査の結果は再来週頃に出るだろう」とのことですが、それまでに感染者がどんどん判明するのではと思われてなりません。
13例目の報告と同時に、米軍に出入りしている地域住民など11名の方の検査では全員陰性であったという結果も発表されました。地元に住む者としてはまずはホッとしました。もっと早くできたはずだのにと思ったりもします。
議会筋では、今のところこの感染拡大の非常事態に対して具体的な動きはありません。国や府へ要望を上げるなり、市の施策への提案をするなり何らかのアクションを議会でも起こすべきだと、永井個人としても会派創明としても考えています。
20/8/8(土)午後