D49  「チャレンジ通信」3号、発行! 市の感染拡大止まらず!   21/1/11(月)

 年を越してしまいましたが、「チャレンジ通信」3号(B4)を作成し、昨日1/10(日)に丹後町全域(約2000戸)にようやく新聞折込しました。内容は言うまでもなく昨年12月議会の報告、中心は永井の一般質問です。早速、文殊さんの松をよく取り上げてくれたと地元の方からメールをいただきました。

 表と裏の画をつけますが、3号の文章の原稿は以下の通りです(約4000字)。

「チャレンジ通信」3号   

12月議会終了! あっという間の1年でした!!

新しい年に入りました。年を越しましたが、12月議会の報告を行います。一般質問、トップバッターで緊張しましたが、写真も使っての説明に挑戦しました。その内容を中心に報告します。

1,ふるさと旅行券「冬旅」 

永井 10月12日の午前10時に売り出された「ふるさと旅行券『冬旅』」は、2500円の券1万枚が僅か3分で売り切れという異例の事態となったが、この1万枚はどのように売れたのか?

商工観光部長 全国のコンビニ4社の券売機で販売し3分で完売。これは単に売れたというものではなく、ターゲットを明確にし、SNSや京都リビングを通じてカニや温泉をしっかり発信した結果だ。販売状況は京都府が526店舗3780枚(37.8%)、大阪府379店舗2731枚などとなっている。特定の人が大量に買っているのでは? という疑義もあるが、そういうことは無理である。全国1384店舗で一斉に売り出され、1回の申込に3分程度かかるので(1回の発行枚数限度は10枚から12枚)、最初の人だけがそれぞれ買って売り切れたということだ。

永井 受け入れ側の市内の登録宿泊業者の数はいくらで、非登録の業者の数はいくらか?

商工観光部長 市内に180軒の業者がありそのうち109軒の業者が登録、全ての業者に募集をかけたが約40%の申込がなかった。

永井 市内の業者を支援しようという企画だが、相当数の業者がそれに乗ってこない。その理由は?

商工観光部長 「GOTOトラベル」の効果でお客さんが来ているので、その対応で手一杯ということだと思う。

永井 この旅行券のことを知らなかった、買えなかった、という市民の声がたくさん寄せられている。問い合わせや苦情は何件来ていたのか?

商工観光部長 10月15日の時点で観光公社に電話が150件、メールが1451件。発売時は観光公社のサーバーもダウン(約90分間)という状態であった。

永井 市民への広報が薄かったのではないかと思うが、どういう認識か?

商工観光部長 とにかく広域に広報して売るということで、その効果は絶大であったと考える。

永井 国の「GOTOトラベル」35%、「地域共通クーポン券」15%に、本市の旅行券50%を加えお土産10%まで入れると、高額な旅行を無料で楽しんで土産までつく。10枚、12枚と買った人(400数十人)がそういうおいしい旅行を繰り返すのは、「錬金術」とも言うべき過剰な事業と思うが、市長の見解は?

市長 コロナの厳しい状況の中で業者の皆さんと知恵を絞って考え出したことで、今後も予断を許さない状況の中、むしろ応援をしていただきたい。

永井 コロナ禍で困窮する市民の増える中、暇とお金のある人ばかりがおいしい事業になっている。今後同様の事業には十分な検討が必要だと考えるが?

市長 厳しい市内の観光業者を応援する事業として考えたもので、是非多くの方に来て欲しい。議員の指摘とは認識が少し違う。

永井 事業そのものを否定するものではないが、市民の声にも耳を傾け、より多くの市民に効果が還元できるようやっていただきたい。

2,指定管理施設の消費税負担  

永井 本市の指定管理施設のうち、消費税を納めている施設は昨年度実績でいくつか? その納入額は?

総務部長 指定管理団体36団体のうち消費税納入はR1で13団体、そのうち観光関連は9団体。納入額については団体毎の把握はできていない。

永井 昨年10月1日より消費税が10%となったが、本市の指定管理施設はそれに合わせた使用料等の値上げができていない。故に、消費税増加分を事業者自身が負担しなければならない。市はこの件で何らかの施策を考えてはいないのか?

総務部長 その分の補填を市がやることは考えてはいないが、消費税そのものについての問題意識は持っている。

永井 昨年(6月議会で)それも含めて議論され否決されたと聞くが、事業者の負担は現実に増えている。重ねて市はそのことをどう考えているのか?

総務部長 国税である消費税を市が補填するのは適切ではない。来年度市の条例の方で(値上げを)検討したい。

永井 既に消費税の増額は始まっている。早急にその検討を進めていただきたい。

3,本市海岸線の松枯れ    

永井 本市の観光資源のメインは海岸線であるが、その景観が「松枯れ」によって大きく損なわれている。市は実態をどう把握しどのような対策を取ってきたのか?

農林水産部長 毎年府が実態の定点観測を行っている。被害はこの3年の平均で186㎥だが、今年は9月時点で既に236㎥と大きく増加している。対策としては国、府の事業を利用して薬剤の樹幹注入や伐倒を行っている。薬剤の樹幹注入は市内を7つのゾーンに分けて毎年1ゾーン毎に7年周期で行っている。

永井 被害は増えており、その対策は極めて不十分だと感じる。府のレッドデータブックに登録されている穴文殊でも、今年は樹幹注入を半分だけとのことだ。もっと本腰を入れてやれないか?

農林水産部長 府のレッドデータブックや保護指定の場所は重要だ。防除事業の範囲の拡大を行い、対策を強化したい。市の単独事業も考えたい。

永井 本市の海岸線は府の掲げる「海の京都DMO」の表玄関。府が保護のために指定する地点もたくさんある(穴文殊はその筆頭)。そのような場所は府にも対策を働きかけ重点的に守っていかねばならないと考えるが、市長の見解は?

市長 本市の大切な資源だ。しっかり取り組んでいきたい。

永井 数百年という価値ある黒松が今目前で何本も枯れようとしている。早急に対策をとっていただきたい。

4,米軍基地に関わる問題   

永井 米軍からの新型コロナ感染に関わる情報が出ないとして市長は何度も国、米軍へ要望し「改善された」とのことだが、「米軍の異例の対応」で出てきた情報は9月2日の1名分だけか? 

市長 結果としてそうだ。

永井 あれだけやってたった1件、とても不自然に思えるが、それ以外の情報は来ているのか?

市長 様々な情報は共有されている。

永井 市長は7月10日の緊急「安安連」で、事故情報の開示について昨年の変更では基準が曖昧だと批判して、防衛局は「検討する」とのことであったが、10月16日の「安安連」24で出されたのは「軽微93%」の円グラフによる事故分類の整理で、この中には電柱へし折り事故などの大変な事故も軽微とされている。市長の求めたことが無視された回答となり、市長はそれを再度批判して再検討を求めたが、この防衛局の態度をどう考えているか?

市長 始めて文書で整理されたが、改めて何を持って「軽微」とするのかを明らかにするよう求めている。

永井 明確になるまで当初のように全部出せとも言われているはずだが?

市長 前回言ったが結果として出ていない。だが、平成31年3月に一定のものを出したのでそれを元に戻すのには無理があるとも思っている。現在防衛局で再検討しているので、その内容が次回「安安連」で出されることを期待している。

永井 たとえ結果として軽微な事故(駐車場で少し擦ったとか)でも、重要なのはその原因である。基本的な車の運転ができないなら市民の安全には大変な脅威だ。結果の報告だけでは安全に繋がらないと考えるが、市長の見解はどうか?

市長 日本のルールが米軍に適用されず、何か隠されているのではということが疑念の元になっている。日本社会のルールが適用されるようになればいいと思っている。

永井 10月の「安安連」24で出された防衛局の「約束10項目のまとめ」は問題となった事件事象を単に並べただけで、安全安心の検証にはなっておらず課題も明らかにされていない。市はどう捉えているか?

市長 指摘の通りだ。取り敢えずこれまでの事実関係をまとめたということだ。今、市で精査をしている最中であり、課題があれば言うということだ。

永井 11月3日に経ヶ岬米軍基地で自衛隊の部隊が武装侵入者を銃撃戦で制圧するという訓練がやられ、隣接の寺院など周囲に激しい銃声(空砲)が響いた。このことを市はどう考えるか?

副市長 福知山の第7普通科連隊から50名が来て米軍と共に自衛隊法に基づく警護訓練を行った。全国でも同様の訓練がなされており、事前に地元へも説明した。今回で4回目であり空砲を使ったのは初めてだ。

永井 この基地は攻撃されない(防衛省の説明)はずだが、完全に攻撃されることを想定とした訓練だ。実際にこのような事が起こるなら地元の住民はどうなるのか。平和憲法の下、専守防衛が大原則の自衛隊の訓練として過剰ではないか、市長の見解は?

市長 どこの自衛隊でもやっていることであり、経ヶ岬の自衛隊基地でも空砲を使用した訓練は従来からやられている。一方で、突然というようなことは困るので、事前に説明し、地元の声も聞いて安全安心を確保しなければならない。

永井 昨年7月10日には米軍の国道へ銃口を向けた訓練が行われ、今回は自衛隊の銃撃戦だ。どんどんエスカレートしてきている。このようなことはやめていただきたい。

12月議会を終えて

 12月議会では一般質問や議案の審議を通じて、来年度からの管理者が決定された指定管理施設のあり方やANAの職員の観光公社受け入れや連携事業の評価などが大きく取り上げられ私もその論議に参加しました。また、宇川温泉の問題や猿害対策など6月、9月の一般質問で自分が取り上げたことが早速具体的な市の事業となって実現してきました。嬉しいことです。

(N)の一言

 選挙、議会、初めてずくめの怒濤の1年が終わりました。世界も日本も大嵐の中ですが、今年も地道に野の声を上げます。

「京丹後宇川の風」市政懇談会

 12月議会を終えての市政懇談会については、残念ですが現下の状況を勘案して見合わせる事としました。何かありましたらお気軽にご連絡ください。

 連日新型コロナの感染拡大が取り沙汰されていますが、京丹後市も拡大が止まりません。年末の12/31で累計78人だったのが新年に入って今日(1/11)までに32人、累計110人という状況です。医療現場の状況が危惧されます。市は府へ大幅なPCR検査の拡大を要望していますが一気にとは中々行かないようです。緊急事態宣言が近々ということですが、宣言が出れば何とかなるわけではありません。要は国と府と市と我々が何をやるのかということ、思い切った検査をし、防止対策を徹底し、確実な補償をするということに尽きると思われます。

21/1/11(月)夜

表面下段。
裏面上段。

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