D84  宇小上宇川説明会、最初の声を紹介します!! 昨日、ZOOM会議2を開催!   21/8/9(月)

8/6(金)の上宇川での宇川小学校統合問題住民説明会の速報的な報告を前回アップしましたが、今日はその中で最初に住民の方が市長に訴えられたお話の詳細を紹介します。この言葉は是非とも文字にして多くの方に読んでいただきたいと思うからです。

この問題を考えるにあたって、私は子どもにとってどうなんかという点だけで、考えてみました。いろんな問題があるんですが、行き当たったのが、「子どもの原風景」ということだったんです。私は、32年ほど前に、丹後町の上山という、限界集落の更に限界を超えた地域なんですけれども、そこに小学校の子ども二人を連れて、移住してきました。

親の勝手で来たんですけど、私たち親もこの宇川で生まれて育ってはいません。子どもはどうなのかというと、特殊な世界に放り込まれた状態で、その中で、自分の子どもたちがふるさとという想いとか、感じ方をどう培っていくのかなと思いました。

ある時、一番下の当時小学校2年生で来た子どもが、大学生になった頃に家に帰ってきて、当時、にしがきのスーパーがありましたので、買い物に一緒に出かけたんです。行きは自動車で行くんですけど、帰り道子どもがね「お母さん歩いて帰る」って言ったんです。4Kmほどあって山道もあるんですけど、好きなようにしたらええわと思ってたんですけど、子どもがね、その歩いて帰る道というのは、実は通学路。

4Kmの道、春夏秋冬、今よりも冬の厳しい時期でしたけれども、よく通ってくれたなと思いますが、その中で、四季折々のいろんなことを、心とからだに感じながら、登下校をやってたわけですね。その中で、お腹が痛くなったときもありまして、近くのお家の方に本当にお世話になったりとか、帰り道ですね、長い距離がありますので、途中、子犬と戯れて、本当にいい時間を過ごして、それから一息入れて家へ帰る。

また、当時、猿の集団が、本当に50匹、60匹が山道にいるんです。帰るのにですね山道一本しかないので、(その坂道を)上ったり下がったり、上ったり下がったり、まだ猿がいる。まだ逃げない。子どもたちは上って、下がってを繰り返し、やっと家にたどり着いた時もありました。

実はですね、子どもがそのスーパーの帰りに「わたしは歩いて帰る」と言ったことが、これが、どういうことなんかという、今回この問題を考えるにあたって、本当に大切なことに気がついたんです。

上山では祭りも消えました。盆おどりもありません。本当にないんです。限界集落で、本当に何にもないところで、子どもが「ふるさと」っていう自分のそういうものを培っていったのは、日々のその通学路にあったんではないかと考えたんです。宇川という地域は子どもが挨拶すれは、ちゃんと挨拶も返ってくるし、それなりに、子どもを見守ってくださるそういう地域なんですね。そういうことが残っている地域なんですね。

市長は、子どもの将来のこと考えて、統廃合のことももちろん考えておられると思います。(言われることに)なるほどなと思うこともいっぱいあります。けれどもね、子どもの将来のことを思ったときに、本当に子どもにとって大切なもの、それは何なんかということなんです。子どもがね、しっかり自分の原風景を心の中に持っている。持って育つ。そういう地域の中で、みんながそれを支えあって子どもが成長していける。そんな地域がとても大事だなって思ったんです。

宇川は、わたしらのように、山から来る子、海辺から来る子、川から来る子、本当に、コンパクトに海川山の自然が本当に豊かに残っている地域だと思います。毎日のね、登下校の中に、その子どもが日々いろんなことを感じる。地域のおじいちゃんとおばあちゃんと挨拶しながら、海の色を見ながら、田んぼの移り変わる色を見ながら、川面にうつる色んなものを見ながら、子どもたちが意識しようが、しまいが、宇川地域はそういう場所なんですね。その中で、子どもたちは6年間という膨大な時間と空間に身を置くんです。

このことが、本当に子どもが育っていくことのなかで、「原風景」を感じる。これがとっても大切なことだと、私は思ったんですね。幸いに私の子どもも今は結婚して丹後にご縁があって丹後に住んでいる子やら、遠くに住んでる子やらいるんですけど、もう大好きです、丹後のことが。やっぱりこの宇川のすばらしさを本当に体験してくれて育ってくれたなんだと思っているんです。

宇川地域というのは、そういう子どもが育てられるような、いろんな環境であり、人の心であり、そういうものが現在も残っているところなんですね。

この再配置計画、ほんとによく分かるんですけれども、子どもにとってどうなのか、市長もそうおっしゃいます。

本当に子どもにとって何が大事なのか、もう一度考え直していただけたらなと思っています。本当に、宇川の素晴らしさを、その中で育っている、地域も子どもも、日々いろんなことを心に折りたたみながら、みんなが育てあげていく、子どもが育っていくそういう特徴ある宇川を、京丹後市の一片の人数が減ってきているからとかいう、いろんな理由だけで、統廃合の配置計画に即もって行くような流れっていうのは、私はどうかなと思います。

それよりも、もっとね、宇川ってどんなとこやろ、みんな暮らしている、おじいちゃん、おばあちゃんが働いている姿、おとうさんやおかあさんが働いている姿。そういうのを見ながら登下校を繰り返している、子どもたち、その子どもたちの心に何が映っているのか、そういう目に見えない、数字にも現れない、けれども本当に大切なところ、そこに中山市長、目を向けていただきたいと、私は本当に思います。

私は中山市長がそういう目に見えない時間と空間の大切さ、それをほんとに理解できる方だと信じています。これは冗談ではありません。ほんとにそう思います。

宇川地域を違う視点で盛り上げる、複式学級になっても、宇川が元気でいられる、そういうことに力を注いでいただける方向に持って行っていただけないかなと思います。私としてはもうこれを白紙撤回してほしい。白紙撤回してから、みんなで子どもにとってどうなのかということをもう一回考えようやと、もうそんな思いで一杯です。ほんとにこの計画も皆さん知恵を絞られて出されて私も理解できますし、なるほどなとも思えます。

でも中山市長、原点に戻ってください。子どもがふるさとと思える「原風景」を一杯感じられるこの宇川、これを大切にしてそこで育っていく子どもを皆で見守りたいと思います。大人も頑張らなければなりません。今日はもうそんな思い一杯です。どうかよろしくお願いします(大きな拍手)。   ※約13分

現在個人的にも親しくしていただいている方なのですが、子どもさんのこととか含めて初めて聞かせていただくことばかりで、宇川ネイティブの者とはまた違う視点からのお話に感動しました。

この訴えに対する市長のお答えは、

ありがとうございます。原風景のお話、真心を込めての胸に染みるようなお話、その通りだと思えますし、原風景を大切にする、大切にできるような教育環境を作っていかないといけないというふうに思って聞かせていただいておりました。

他方で、子ども達それぞれに取っての原風景があります。どの子にとってもどの学校に通ってもあるんだと思います。それぞれの通学の環境、学校の環境それぞれにとってそれぞれごとの原風景が多彩にあるということかなと思うんですけど、その中で生活環境、日中の大半を過ごす学校の中での環境、それぞれの環境をトータルで見て子ども達にとってどんな原風景、将来子ども達が力強く伸びゆくためのどんな環境を確保できるかが大切と思います。

宇川での事として言われていることは分かりますが、国の方で膨大な時間をかけて作られた一定の基準がありそれとのバランスをどう計るか、悩ましいところではありますが、なんとかその枠に合わせる形をと考えているところです。

という旨のものでした。

宇川の小学校で子ども達が育つということの価値を国や教育行政の基準よりも上に置きたいという思いと、それはそこまで重くないという価値観との対比として両方を聞かせていただきました。「持続可能な地域の活性」、「京丹後市の未来」ということが言われる中で、前者に価値があると永井は考えます。

昨日の夜は、丹後の風力発電所問題でのZOOM報告②を行いました。7/25(日)1回目以降の動きや情報を報告させていただき、その後皆さんと質疑応答、意見交流を行いました。参加者は20名ほど、前回よりフランクな感じで午後8時から10時までの2時間を過ごしました。新しい情報としては、太鼓山ウィンドファームの経過と現状(決定されて工事に入ろうとしているが、新しい課題もあり)、磯砂山風力発電の具体的な内容(京丹後市の中心の磯砂山系に14基を計画)、丹後半島第一風力発電の説明会の内容(7/5にやられて地域メリットの説明など宇川ではなかったものも示された)、市長は上宇川からの要望を受け入れて審議会の立ち上げと担当者協議会の設置を約束した、前田工業は環境アセスの縦覧と、9月のFIT申請を当面見合わすこととした、などです。

永井からはこういう状況の中で、風力発電事業の3つの事実を多くの方に伝えることが大切だと提案させていただきました。3つの事実とは、①風力発電「事業」からはCO2が出る、②風力発電事業は20年限定で持続不可能、③削られた山は元には戻らない、ということです。

参加者の方から、そういうことを多くの方が全然知らないのが現状だ。チラシでも作って皆さんに知らせることが必要ではないかという提案も出され、「検討します」(チャレンジ6号、風力発電特集?)と宿題もいただきました。

宇小問題、風力発電所問題、暑い夏がますます熱くなってきています。

思えば今日は長崎の日。

21/8/9(月)昼

8/8 毎日新聞
依遅ケ尾山山系の風車、イメージ。

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