D88  自然電力(株)へ公開質問状提出!! 8/18、磯砂山風力発電、風況調査説明会! 議会では環境審議会の補正予算が議論の始まりか・・!   21/8/21(土)

 本日8/21(土)、京丹後市議会の議員3名で磯砂山風力発電所計画を公表している福岡県の自然電力株式会社へ公開質問状を提出(郵送)しました。3名とは新政会の水野議員、共産党の田中議員と創明の不肖永井です。

 8/18(金)に開催された下常吉地区での風況調査説明会では、区の役員の方々に自然電力(株)の担当者より説明と協力要請があり、そのことに参加者の異論は特に無かったということを聞いています。風況調査の支柱を建てる場所の地権者の1人として、(下常吉地区は)受け入れの諾否を9/5までにと言われているそうです。

 こういう状況の中で、詳細の分からないまま事が進んでいくことを危惧された水野議員が「とにかく分からないことを事業者に聞いてみよう」ということで、質問状の提出を考えられ、永井にもお誘いがあったので喜んで参加させていただき永井の聞きたいことも伝えさせていただきました。田中議員もそれに賛同をいただいて今日の公開質問状提出となった次第です。

内容は以下の通りです。

2021(令和3)年8月21日

自然電力株式会社代表取締役社長 様

京丹後市議会 議員 水野 孝典  議員 永井 友昭  議員 田中 邦生

御社が京丹後市で検討されている風力発電事業について(公開質問状)

 謹啓 

御社には去る7月27日に京丹後市峰山町の吉翠苑で、さらにその後、8月18日には下常吉公民館で、御社が京丹後市で検討されている風力発電事業(以下、「発電事業」と称する)について、説明会を開催されました。しかし、これまでにいただいたご説明からは、発電事業計画の具体的な詳細がわからず、この発電事業計画が市民の間に伝わるにつれ、さまざまな疑問とともに、不安の声が広がってきております。

この電源開発事業は、公共の福祉向上と公益に深くかかわる重大な問題であり、京丹後市の美しいふるさとを守り、次代に引き継ぐ責務とともに、市民全体の福祉向上に大きな責任を感じている私たちとして、目下、最大の関心をもって注視している課題の一つです。

つきましては、下記の諸項目について真摯なるご回答をいただきたく、ここに文書でお願い申し上げる次第です。

Ⅰ 発電事業に関して

1 磯砂山系に計画されている14基に及ぶ発電事業の総事業費はいくらか。また、年間収益は概算どれだけを見込んでいるのか。

2 その根拠(上記1)として、年間どの程度の風量(どの方向の風、どの強さの風が、年間を通じ何時間)があることが想定されているのか。

3 14基の風車の詳細な建設場所は、それぞれどこを予定しているのか。また、建設予定場所の現況はどうか。

4 事業期間は20年間とのことであるが、その理由は何か。延長もありうるのか。

5 事業が終了すれば風車は撤去するとのことだが、撤去した風車そのものは、その後どうなるのか。

6 風車撤去後の跡地、及び設置のために整備された作業道(建設用道路)は、事業終了後どうするのか。

7 風車設置準備中、及び20年の事業期間中に御社が事業に行き詰った場合、風車やその関連施設はどうするのか。

8 磯砂山系で発電される電気は京丹後市内で使用されるのか。

9 この発電事業による地元や京丹後市のメリットは何か。

10 この発電事業については、峰山町域で説明会が開催された形跡がありません。峰山町説明会についてはどう考えているのか。また、広く市民に対し説明会を行い、疑問に答える用意はあるのか。

11 風況観測施設設置に関する下常吉区からの回答期限を9月5日としているのは、どういう理由、背景からなのか。

Ⅱ 発電設備の建設工事等について

11 1枚の羽の全長、羽を取り付ける柱の全長、完成時における基壇からの最高長はそれぞれいくらか。

12 風車の部材や機材等の搬入に際しては、国・府道等の経路(ルート)は、どのように計画しているか。また、道路周辺住民への影響はどう考えているか。

13 国・府道等から磯砂山系の山裾の最寄りの搬入口、さらに建設場所までの搬入については、どのような経路(ルート)を計画しているのか。

14 山裾から風車の建設場所まで、現状の山道等では搬入は不可能で、新たな搬入路を設ける必要があると考えるが、その幅員、延長等はどのように計画しているのか。

15 風車の機材や部材は、どのような手段で運搬するのか。

16 1基の風車の基壇の大きさは縦、横、深さ、それぞれいくらになると見込んでいるのか。また、1基当たりの必要工事面積、及び深度はいくらになるのか。

17 1基の基壇を設置するために山を開削し、その開削工事によって出る土量はどれだけを見込んでいるのか。また、14基全体ではどれだけの土量になる見込みか。

18 開削によって出る土砂は、どこへどのような手段で運び出し、最終的にどのように処理するのか。

19 14基の風力発電設備を設置しようとしている、磯砂山系の地形、及び地質については、どのように認識しているのか。

20 磯砂山は日本最古の羽衣伝説を有する、いわば「聖なる山」であり、その羽衣天女は「丹後国風土記逸文」によれば、伊勢神宮外宮の豊受大神として祭祀される神格をもち、丹後と伊勢神宮とは歴史的にも由縁が深く、本市、及び本市民にとって、誇るべき大切な一山である。このことについての認識はどうか。

21 土石流等の土砂災害などの災害防止はどのように行うのか。

22 万が一、この発電事業によって災害等が発生した場合、補償等についてはどのように対処する考えか。

Ⅲ 発電事業の周辺への影響について

23 風力発電事業にともなう騒音、低周波等の被害についてはどのように考えているか。

24 周辺住民への聴き取り調査を行い、その相談に応じる用意はあるか。

25 バードストライク等、自然環境への対策はどう考えているか。

 以上の項目について、8月31日(火)必着で、文書による回答を求めます。

 なお、この質問状、及び御社からの回答については、躊躇なく報道機関等へ情報提供することを申し添えます。

追って、回答書は、下記宛に送付してください。 ※宛先は省略

                                    敬具

 会派創明は丹後町の風力発電所問題で7/12より議会での情報共有を求めてきましたが、その後に磯砂山風力発電所計画も明らかとなり新政会さんからも8/10に同様の要望書が出されました。しかし議会全体としては具体的に何もなされないまま、9月議会の開会が9/2に迫っています。丹後町下宇川地区の風力発電計画に関わる要望を受けて、市長は市の「美しいふるさとづくり条例」に基づく環境審議会を立ち上げるための補正予算を議会初日に提案する予定ということで、議会においてはこの件での質疑がこの予算提案に関わってやられるのが最初となりそうです。

 太鼓山ウィンドファームについては、現在風車等の搬送路(縦貫林道)の問題が大きな課題となっていると聞きます。また、丹後地域に更に新たな風力発電計画(その話が本当なら5つ目)があるのではという噂も聞きます。

 永井はこの丹後の風力発電所問題を9月議会の一般質問で取り上げざるを得ないと思っています。

 さて、どう聞いたものか。

21/8/21(土)夜

この山系に180mクラスを14基という計画。

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