D118 市長、審議会答申をそのまま知事へ! 答申の「現時点及び」の意味が違ってました! 宮津市も意見書!   22/1/22(土)

昨1/21(金)、中山市長は丹後半島第一・第二風力発電事業の配慮書についての意見書を西脇京都府知事に提出しました。市長は、この意見書を「本市の審議会(「美しいふるさとづくり審議会」)における真摯で精力的な熟議を経て作成されたもの」として「内容の最大限の尊重・反映をお願い」するとしています。

 意見書の内容は1/17(月)に審議会より提出された答申そのままということになっています。3回の審議会の議論をしっかりと尊重しての市長の判断は当然のことと考えます。

 議会はこの市長の意見書に対し、1/19(水)に議会運営委員会を持って議会としての意見を市長に言うべきではないかと議論し、①審議会の答申を尊重すべき、②SDGS未来都市構想や美しいふるさとづくり条例など本市の総合的な姿勢も加えて説明すべき、③議会へ届いている地域からの声があることも伝えるというような事を確認しました。正副議長より市長に申し入れするということです。

 そういうことも踏まえてのこの意見書提出ですが、この意見書には答申以外の事は触れられていません。市長は知事からの照会に対して真摯に答えたということだと思います。

 昨日あった報道関係者への市のブリーフィングでは、記者よりこの事業への是非についても言及すべきでないかとか、持続可能なまちづくりとどう関係するのかというような質問もあったそうですが、意見書は意見書ということのようです。

 一方、議運で報告された③の地域からの声というのは、今回の丹後第一、第二ではない磯砂山に関わる事業の地元区長さんらが地域振興につながるなら風力発電事業を進めるべきではという意見を議長へ届けられたということです。

 いろいろな考えの方々がおられる中で、審議会で事実に基づいた議論がなされ、それが答申にまとめられ、それを市長が知事に上げたということです。

 ところでその答申ですが、永井は前D116の報告で冒頭の文章の中に「現時点及び」という5文字が追加されたことを評価し

同じ(1)の中で「現時点及び」という文言が追加されています。この項目の5行目の最初です。原案の「今後の調査のプロセス及びその結果において」の頭にこの文言が追加され、「現時点及び今後の調査のプロセス及びその結果において」となったわけです。これはこれからやる場合はというだけでなく、現在の事もしっかり調査してということで調査の曖昧さに釘を刺すという意味を持ちます。

と書きましたが、詳しい方からそれはちょっと違うという指摘を受けました。「現時点及び」という言葉は「調査」にかかるのではなく、市民の懸念が払拭されない場合は「事業の中止も含め見直すこと」にかかるということです。即ち、「現在の事もしっかり調査してということで調査の曖昧さに釘を刺すという意味」ということではなく、「現在の時点でも事業の中止も考えよという意味」を持つということです。

なるほど、改めて読み直してみるとそういうことなのかと納得しました。行政文書の読み方というものをまた1つ勉強させていただきました。

尚、宮津市長もこの件で昨日知事への意見書を出されています。こちらは京丹後市ほど詳しいものではありませんが、日本三景の天橋立に象徴される豊かな自然や歴史文化を守り、ふるさと宮津への誇りや愛着が育まれるまちづくりに取り組んでいるという立場から大気、水環境、動植物、生態系、景観などについて十分な調査、予測、評価を求めておられます。宮津市は審議会での議論のようなことはありませんが、この間に届けられた事業を懸念する様々な声が反映されたものと思われます。

因みに、宮津市の意見書は丹後第一と丹後第二で内容が少し異なるものになっていますが、京丹後市はどちらも同じ内容のようです。

伊根町については今のとこ情報がありません。気になっています。

22/1/22(土)朝

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