D133 予算委員会、増築棟議案を否決! 可否同数、委員長決裁!! 磯砂山に登ってきました。 チャレンジ8号、なんとか。   22/4/14(木)

 前回D132で3月議会最終日の報告をしてから、バタバタしている間にもう2週間経ってきれいだった今年の桜の花も散ってしまいました。この間、大きなことが起きています。報告をしなければなりません。

 一昨日の4/12(火)に予算決算常任委員会があり、R4一般会計補正1号議案の意見交換・討論・採決が行われました。補正1号の内容は庁舎増築棟の基本設計・実施設計並びに関連の事業(総額2億6800万余)で、結果として議員の賛否は9対9の同数となり、谷津委員長の決裁によって補正1号は否決すべきものと決しました。

 会派創明はこの増築棟計画について、昨年の3月議会、6月議会で反対の論陣を張ってきました。基本的にその主張を維持し浜岡、永井ともに挙手せずというということで反対の9人に入りました。

否決になった内容

 永井は最後の意見交換に参加し、

いろいろと説明や質疑を聞く中で、①計画の具体的な数字として、合併特例債を利用して有利な財政活用ができ、財政見通しも受容できる範囲だ。②老朽化の進む施設を放置すれば逆に大きな費用がかかる。③分散した本庁機能の集約化は一定必要だ。という事は理解した。

一方で、①何よりも額が大きい(総額56億、真水22億)。身の丈に合っていない、それを超えている。②実質的に市民の遠い所での議論になってきている。野の人々の率直な声はそんな必要があるのか、他にすることがあるだろうというものばかり。

更に、昨年6月に計画に賛成された方々が、今回そもそも論のような事を言われ反対されるのには何があったのかと思ったりもする。

 というような発言をしました。討論では反対討論は行いませんでした。正直なところ、賛否の数が拮抗しそうという事前の読みの中で永井にも様々な声が寄せられていました。蓋を開けてみれば可否同数、自分が正に分水嶺に立っていたことが分かりました。何とも複雑な思いを抱きました。

 4/21(木)に臨時議会があり、ここでこの問題の最終決定が一応予定されていますが様々な情報が飛んでいます。この臨時会で予算委員会審査の報告がなされれば、本会議での採決まで行き、委員会と同様の結果が予想されます。それを避けたい執行部は補正1号そのものを取り下げて、修正したものを出し直すのでは、ということも言われています。そうなれば予算委員会の決定そのものが宙に浮いて消えてしまいます。委員会審査は何であったのか、という声も出てくるでしょう。

 一方再提案が現実のものとなれば、4/21だけで最終決定までの処理ができるとは思えません。どちらにしても4/18(月)に議運で明らかになります。重い日々が続くことになるのかも知れません。それくらい大きなことだということです。

 話を変えます。先週の土曜日4/9に話題の磯砂山に登ってきました。3/26の自然電力の大宮町での説明会で昭和11年の車谷(磯砂山の南側の大きな谷)山津波のお話をされた上常吉のKさんという方に説明会後に声をかけていただき、その時に現場を是非見に行きたいとお願いしたところ、行きましょうということになったのです。

 Kさんは80代のご高齢にもかかわらず、上常吉から常吉川の谷沿い(これが車谷)を登って山津波用に作られた(工事は昭和12年から16年)大きなコンクリート製の堰堤(えんてい、要するに砂防ダム)に案合していただきました。堰堤は最近作られた木造の小規模のものも含めて何基もありましたが、この堰堤が最大のもので、大きな谷をせき止めて相当な土砂が溜まっていました。この谷は花崗岩の大中小の石と真砂土の砂がどこの川底にも一杯という状況でした。磯砂山は花崗岩の風化した岩と真砂土の山というのがよく分かりました。

 今日は天気もよいのでついでに車谷から頂上まで登ってみましょうと言われて、是非もなくありがたいですと谷筋の道を、途中からはもう獣道としか思えないような道(雪が残り道そのものが分からないところも)を上ること1時間くらいで山頂への尾根筋(峰山町側の大成からの登山道あり)に到着。ここで一服してから天女が水浴びしたという「女池(めいけ)」(山頂側とは逆の方の尾根筋にあり)を見学。植林された太い杉の林の中に確かに今も池状の窪地がありました。

 そしていよいよ山頂を目指して850段の階段登り、途中休憩を取りながら山頂到着は午後3時半。歩き始めからほぼ2時間でした。傾斜の急な階段は花崗岩と真砂土の尾根筋につけられていますが、谷底にあったのと同じものが山を作っているのがよく分かりました。

 山頂からは丹後半島の全体を見渡せる絶景を堪能。北北東方向に前田建設丹後第二の依遅ケ尾山の上品な姿も。自然電力は3月より風況調査を始めているということで、そのためのポールは確か磯砂山の尾根に立てると当初の説明があり、それらしきものが見えるのかと探しましたが、陰になっているのか、遠くて小さいのか分かりませんでした。

山頂、手前は花崗岩の岩。向こうの尾根に風車3基。

 山頂から北東方向の尾根とその南側の尾根(谷は大宮側へ)が風車の立つ予定地ですが、その尾根の両サイドの谷はどれも急峻で深い。この尾根に5mの道をつけさらに広く削って広場を作りということですが、削った土砂は一体どこに盛土するのか、適度な窪地などどこにあるのか、沈砂池や調整池はどんな所に作るのか、結局いくつもの谷を埋めるしかないのは明らかだなと思いました。伐採する樹木は3000本という話もありましたが、やはり樹木はビッシリ生えています。これらの木々が真砂土の山を保持しているというのも明らかです。こんなところに巨大風車、碌なことにならんと確信しました。

手前の緑の尾根に10数基。

 「彼らはこれを見もせんと、気楽なことを言うとる。」とのKさんの言葉。全くその通り。

 下りは、とにかく階段も山道も滑らないように気をつけて降りましたが、Kさんの体力と足腰の強さには脱帽でした。下常吉まで帰ってきたのは午後5時過ぎ。車谷は深く、磯砂山は急峻でとても大きな山でした。

 「チャレンジ通信」8号、ようやく発行の段取りが目に見えてきました。現在ゲラの校正中です。内容は3月議会の代表質問のやりとりダイジェストと重用案件である学校適正配置基本計画とR4年度一般会計予算案と風力発電所問題の3つの報告です。コロナの状況も気になる所ですが、「市政懇談会」も宇川と間人の2ヶ所でやる事にしました。その案内もいれます。

 詳細は、予定がはっきりしたら報告します。

22/4/14(木)夕

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