D168 臨時会以後の報告です。  チャレンジ11号、発行!   23/2/14(火)

 前回1/17の臨時会の報告後、1ヶ月近くも間が空いて、2月に入りもう中旬です。この間の活動あれこれを報告しておかねばなりません。

 今回は分野別にまとめてみます。たまに出すと例によって長いので、興味のある番号のところだけ読んでいただいても結構です。

①産業建設委員会

②庁舎整備特別委員会

③広報委員会

④「住みたい田舎ランキング」の研究

⑤教育フォーラム参加

⑥地域の課題についての情報収集

⑦米軍三津バイパス事故問題の「検証」を検証

⑧議員研修会舞鶴

⑨チャレンジ11号の発行

① 永井が副委員長をする産建委員会の活動です。

 1/17の臨時会で産建委員会は市の第4次観光振興計画の付託を受けました。今年度での第3次振興計画の終了を受け、来年度(R5年度)からR9年度までの5年間の観光振興計画の審査を行いました。内容が多岐に渡り、課題も多い中で執行部への質疑を3回行って(1/19、1/30、2/7)、4回目に意見交換、討論採決で全員賛成となりました(2/10)。

海、山、里、そして人

 第3次計画がコロナの関係で大きく目標を下回ったことから、第4次計画の目標は第3次の最終目標を踏襲する形となっています。入込客数224万人、宿泊客数55万人、外国人宿泊客数1万人などがそれです。

 京丹後市の観光産業の課題の第1は夏冬の二季型観光から通年型観光への脱却、第2は日帰り観光から滞在型観光への商品開発、第3は認知度アップ、そして観光業者の人材の確保などが続きます。二季型観光の問題と宿泊飲食業の人材不足問題は緊密にリンクしています。

 具体的には7つの基本方針のもとに様々な分野で57のアクションプロジェクトが提案されています。永井は最後の意見交換で、課題認識は適切だが、二季型から通年へという施策でも人材確保の施策でも示されたプロジェクトでは容易に解決できない。また、観光のメインとなる海岸線の美化は観光施策にドンと据えるべきだがそうなっていない。プロジェクトが単なる努力目標ではいけないというような事を述べました。

② 庁舎整備特別委員会は庁舎整備の具体的内容の確認、審査と、新たに出された都市拠点構想の原案について説明を受けました。庁舎整備では増築棟や既存庁舎の整備基本計画が具体化しつつありそこへ委員会の意見も反映されてきています。

 都市拠点構想は、京都縦貫道が峰山まで延伸し取り付け道路が峰山町のしんざん小学校東側(現在は田んぼがメイン)に入ってくるという前提に立って、今後市の中心となっていく公的なエリアをそのゾーンに作り、周辺を広域に整備していこうという構想です。あり方検討会議の議論や若者、中学生のワークショップで出された意見などがたくさん取り入れられた新しい構想などの説明を受けました。この事業はまだまだこれからです。

全体のエリアイメージ

③ 広報委員会は12月定例会の報告である「議会だより75号」の編集会議を4回持って、2/10には無事発行できました。いつもの事ながら細かいところまでの厳しいチェックを経ての紙面です。今回の編集で永井の担当は産建委の視察について(メインは福井県高浜町の漁業6次産業化事業)でした。今回のたよりからパンチの穴が1㎜広くなりました。

議会だより最新号

④ 宝島社の月刊誌に「田舎暮らしの本」というのがあり、その2月号に今年で11回目という「住みたい田舎」ベストランキングが大特集されています。浜岡議員に「永井君、これはとてもいいので是非読んでみて。」と紹介され即取り寄せて読み始めました。移住定住促進のバイブルのような内容で、一度読み通した上でしっかりメモを取って自分なりに分析してみました。個人的な報告に書いたその内容を以下に挙げます。

 これは全国約1700の自治体のうち671市町村から直接寄せられた移住定住に関わる約280項目のアンケート結果を全て点数化してランキングしたもの。ものすごく面白い。自治体を人口規模で7つ(1万人未満から20万人以上まで)に分けて、部門も4つに区分(総合、若者・単身、子育て、シニア)してそれぞれに「住みたい田舎」(自治体)がランキングされています。

 総合分野の点数だけで全部671の自治体を並べるとトップは大分県豊後高田市、2位が愛媛県今治市、3位が同じく愛媛県西条市となります。兵庫県の養父市がなんと5位に入っているのです。

ダントツの豊後高田市
今治市と西条市は4部門全部で1位と2位

 京都府では舞鶴市が5~10万人のクラスで総合6位、綾部市が3万~5万のクラスで総合8位。隣の豊岡市が舞鶴と同じクラスで若者単身部門がトップというような結果が出ています。

 残念ながら我が京丹後市は参加していないのです(因みに京都府からは、舞鶴市、綾部市、福知山市、宮津市、南丹市、亀岡市、伊根町の7市町が参加。北部からの未参加は京丹後市と与謝野町だけ)。是非参加して売りの「子育て環境日本一(を目指す)」の実力を見せて欲しかったと思うものです。

 それと、とても興味深いのは、あの兵庫県明石市や最近話題の岡山県奈義町が参加しているのに上位ランキングに全然名前がないということです。

⑤ 1/22に市教委主催の今年度の教育フォーラムがあり、あの平田オリザさんが講演されるというので聞きにいきました。平田さんは劇作家として高名な方で数年前にお隣の豊岡市に開設された芸術文化観光専門職大学の学長さんをしておられ、家族で豊岡市に移住してこられたとのこと。最近の教育業界の事情と学校教育の活性のために独自の活動をしておられて刺激的な話をいくつも聞かせていただきました。

 少し紹介すると、今大学でトップの学生はAO入試で入ってきた学生がほとんど。かつてと違って有名大学でもAO入試の入学者が50%になってきている。大学は何を学ぶかでなく誰と学ぶかが問題(学ぶ内容はネットに出ている)、そのために多様な学生を集めることを求めて各校が苦労している(地方枠や貧困枠などもその一例)。偏差値の高い学生だけではなく様々な個性と経歴を持った学生が必要。そういう学生のコミュニケーションの中から真にクリエイティブなものが出てくる。これからの子どもには否認知スキル=コミニケーション能力が大切、演劇教育はそれに大きく貢献する。経済的に苦しくてもいろんな事を隣の子にこそっと教えてあげるような子の学力は伸びる、など。

 この方の作品を読んでみなければと思いました。

⑥は地域の課題への取り組みです。

 これは永井が日々市内や地域をウロウロする中でいろんな話をお聞きしたり、場所場所の様子をチェックするということです。主立ったところでは、うかわ温泉の年券が来年度一気に値上がりするのは困る(4万円から6万円へ)というお話を地域の利用者からお聞きして温泉の責任者にお話を聞きにいったこと(いろいろと厳しい中でのことだが、地元の方の声もよく分かるとのこと)。

 昨年改修された丹後町地域公民館の付属施設が改修後何も利用されず放置されている件について、相談を受け担当部局に確認をしたこと(いろいろとあってご指摘の状況が続いていますとのこと)。

 同じく丹後町のデマンドバスの料金等について設定の事情などをこれも担当課に確認したこと(ある場所を越えると100円が200円になるのはやむを得ないとのこと)。

 国道178号線の筆石ヘアピンカーブでのゴミの投棄について現地のチェックを行ったこと(同じ人が同じようなゴミを継続してずっと投棄しとても汚い状態となっている)などいろいろとあります。

 つい先日の2/11(土)には宇川で活動をして7年目になる龍谷大学今里ゼミの皆さんのR4年の活動報告が宇川アクティブハウスでありそれを聞きに行きました。学生さんがとても積極的に地域に関わって活動していて頭の下がる思いがしました。特に今回は宇川小学校の6年生と共にやった宇川地域を知るという総合学習の取組が素晴らしい内容で、ぜひ来年の6年生とも続けて欲しいと思いました。

⑦ 昨年12/9の永井が一般質問で求めた米軍三津バイパス事故問題をめぐる防衛局と市の検証結果が、1/24(火)に臨時「安安連」という形で公表されました。

 防衛局は最初11/9の米軍への問い合わせで「ケガはない」と勝手に思い込んでしまっていて、「接触事故は報告案件ではないか」という11/22の市の指摘で初めて事の重大さに気がついて、米軍に再度問い合わせ判断を変更した。受け身の対応を反省し、新たに「対策チーム」を設置してルールに従って再発防止を徹底したいとのこと。

 市は11/14には「人身事故では」という情報があったのに機敏に反応できず対応が後手に回ったことを反省し、今後は敏速な情報共有とルールの徹底に努めたいとのこと。

 米軍は日米地位協定の特権によって事故情報を自らは決して出さない。一方、防衛局、警察、市は対米軍となると勢い腰が引け「忖度」や「受け身の対応」となる。このことについての本質をついた対策が必要であるのにその部分はとても弱い。今回事実解明に大きな役割を果たした住民市民の情報についての評価や対応のあり方についての言及もない。検証はまだまだ不十分です。

⑧の議員研修会は、2/9(木)に舞鶴市議会が行った研修会に永井も参加させていただいたということです。青森大学の佐藤淳教授による「議会が行政へいかにして政策提言を行うか」という講演でした。

 常任委員会が行政の提案を待って審査するというだけではダメで、議会基本条例の基本にしたがって自ら活動計画を作り、議会報告会などでしっかりの住民のニーズを掴んで政策を練り上げて提案せよ。予算・決算については議員同士がワールドカフェなどをやって議論を尽くして提言にまとめよというようなものでした。

 本市の議会基本条例にも議員間討議や政策提言が謳われていますが、委員会からの主体的な政策提言や議員間討議から政策提言へということが薄いなぁと思っていましたので、具体的な自治体の例を示していただいてとても有意義な時間となりました。

⑨チャレンジ通信の11号を何とか今回も作成し2/11(土)に全市に新聞折り込みをしました。原稿作成から推敲、校正を何度も繰り返して、編集担当の方には本当にお世話になりました。公の場にものを書いて読んでいただくというのは何度やっても厳しいものです。しかし、「入ってたね」とか「読んだよ、頑張ってるね」とか「前からのを全部取ってるよ」などと何人かから声をかけられ、正直ホッとしています。

 以上、例によって例のごとくです(約4200字)。もっと細かくそのたび毎に上げればいいのですが、日々のあれこれで中々できません。ご容赦下さい。

23/2/14(火)

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