D216 豊岡関連の本を読んでます。 チャレンジ17号、作成中! 24/8/3(土)

 8月に入りました。連日気温が33度とか34度とかの日が続いています。このところ寝室の温度29度とかでも寝られるようになってしまいました。体が熱帯仕様になってきたのか、単に感性が鈍くなってきただけなのか…。

 7/11(木)に6月定例会が終わってからも議会関係は断続的に仕事が続いています。

主なものを挙げると、

・7/18(木)、パワハラ防止などの議員研修会。

・7/22(月)、今後の市の大型事業の概要などの議員会。

・7/26(金)、市民と議会の懇談会へ向けた議員全員のファシリテーター研修会、など。

 議会だよりの原稿書きや市民と議会の懇談会への準備(永井は3班の副班長、今回は久美浜会場)なども並行してやっています。

 この夏は特に政務活動の自己研修は入れていませんが、昨年から気になっている豊岡に関わる本を精力的に読んでいます。今年になって以下の5冊を読みました。

①「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」 中貝宗治 集英社新書 270P

②「コウノトリと暮らすまち」     佐竹節夫 農文協 319P

③「豊岡メソッド」          大崎麻子・秋山基 日経出版 310P

④「下り坂をそろそろと下る」     平田オリザ 講談社現代新書 238P

⑤「但馬日記 演劇は町を変えたか」  平田オリザ 岩波書店 243P

 ①は、知る人ぞ知る前豊岡市長中貝さんがその市長5期20年を振り返って足跡をまとめた1冊。毎日新聞の書評で知って1月に読み、感動してエキスをノートにまとめてしまった。コウノトリ、城崎、演劇、ジェンダーギャップというような言葉に象徴される「小さな世界都市」への挑戦が熱く語られる。2021年の6期目を目指す選挙でまさかの敗北(通称トヨオカショック)ということで、彼が第一線を退いたことで生まれた作品。永井にはとてもありがたい。

 ②は、1990年より豊岡市役所でコウノトリの担当となり、その中心として2008までコウノトリ共生課長を務められた佐竹節夫さんが著者。現在80歳で日本コウノトリの会の会長さん。5月に豊岡の本屋で目にして買い3日ほどで読んだ。豊岡のコウノトリ産業が20年以上の歴史を持つことがよく分かる。永井が6月の一般質問で有機農業推進計画に関わって提案した、「コウノトリと共にある京丹後の有機農業」のタネ本ということになります。

 ③は、選挙戦の最中に知人の家で目にして、こんなのも出てるんだとなじみの書店に注文して読んだ。著者はジェンダー問題の最前線に取り組む女性とジャーナリスト。中貝市政が取り組んだジェンダーギャップ解消のアドバイザーを務めた方達で、豊岡市のジェンダーギャップ解消のあれこれが手に取るように分かる1冊。これは京丹後市の今後に絶対必要な視点だと思い、6月の一般質問でこの件も取り上げました。

 ④は、豊岡市に2019年に移り住んだ劇作家平田オリザさんの日本論(2016年出版で豊岡に来る前の著作)。下向き日本の建て直しは「3つの寂しさ」からの脱却からしか見いだせないと説く。3つ寂しさとは、①もう工業国ではない、②もう経済成長はない、③もうアジア唯一の先進国ではない、この3点。これの分からない人たちが国を動かしているから、どこを見ても破綻だらけ。そこから抜け出すための様々な地方の動きと彼の活動が語られる。「なるほど」と目からウロコのような話がどのページにも。

 ⑤は、④と同じ平田オリザさんの最新刊(2023年9月)。「但馬日記」のタイトル通り2019年に但馬に移り住んでから昨年までの彼の行動記録を縦糸に、彼のかかわってきた演劇を使ってのコミュニケーション教育の実践(2017年から)、城崎芸術アートセンターの建設(2014年)と豊岡演劇祭の創設(2020年9月)、芸術文化観光専門職大学の開学(2021年4月)から運営などが、時の世の動きとともに語られる。特に2021年のトヨオカショック(20年間豊岡のトップとしてリーダーシップを取ってきた中貝さんの落選)については、その選挙戦で言われなき非難を受けた当事者としての冷静で鋭い分析は圧巻でした(実は永井はここのところが読みたくてこの本を買ったのです)。

 8/1(木)にはこれらの刺激を受けて、直接芸術文化観光専門職大学(豊岡駅から南側へ少し行った所)と城崎芸術アートセンター(城崎温泉の西のはずれ)を見に行ってきました。どちらもとても立派なものでした。豊岡演劇祭も是非見なければと、今年の舞台のチケットを2作品(9/15の出石と豊岡での出し物)予約しました。

 永井は、これらの読書や現地確認を通じて、豊岡市のまちづくりがいずれも一朝一夕になったものではない、そこには様々な人たちの未来を見据えた真剣で深い取り組みの積み重ねがあったのだと実感しました。その同じ時に京丹後市は何をしていたのだろうとも思いながら。

 最後に、2期目最初のチャレンジ通信17号を鋭意作成中です。盆までには何とかと思っております。

2024/8/3(土)午後

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