D227 12月定例会一般質問のまとめ、その1。 新コミ事業、スタートでトラブってはいけない! 25/1/6(月)
年が明けてあっという間に6日目です。東北は大雪とのことですが、丹後は幸いというか今のとこ冷たい雨がメインです。本日は市の新年賀詞交換会があり、永井も出席して皆さんにご挨拶をして回りました。議会も始動ということです。
懸案の12月定例会の永井の一般質問のまとめのようなものができましたので報告します。全体が例によってとても長く、約1万8000字16Pという状況です。一気にというのは今回やめて、3回に分けて出すことにしました。その方が少しでも読みやすいかもというようなことです(読まれる方がおられるというのが前提ですか・・・)。それと、その質問項目への解説も少しは入れたいという思いもあります。
まずは今回その1として、最初の大項目の新コミ事業についてのやりとりです。最初の口上からこの件のやりとりの終了までです。これだけで3,700字ほどあります。
241213(金) 12月定例会 永井一般質問
発言順位16番、無所属無会派の永井友昭です。
質問の回数が、今回で19回目となりました。何回やってもなかなか慣れないものです。
前回が9月定例会ですから、それから3か月、この間、本当に、内外ともに世界も日本も大変な出来事が起きております。そういう大きな嵐の中に本市もあると認識をしておりますが、本市の今後を見据えて野の声をベースに今回も質問をさせていただきます。
1.今後のまちづくりについて
★ 新コミュニティー事業ついて
※京丹後市は人口減少の進む中(合併以来20年で6万8000人から5万人へ)、現在225ある地区(集落、自治区)を旧小学校区エリアをベースにした34の新しいコミュニティー組織を作って持続可能な地域のまとまりと活性化をめざす事業を進めようとしています。2019年度から取組を始め、今年2025年度より一斉に本格スタートを切るということで各地域ごとにその準備が進められているのですが、地域によって様々な事情がありそのことで議論の起きているところもあるのが実情です。そういうことを背景にした質問となっています。
- 今年度までで3つの段階の地域に分かれているが、来年4月1日より一気に線を揃えての実施はムリが生じないのか?
- 移行の経過措置などはあるのか?
- 各地域の一般住民の理解は十分か?
- 地域に新たな負担の生じることはないか?
- 拠点施設整備の状況は?
- 地域マネージャーの決定や養成は地域に任せて大丈夫か?
永井:新コミュニティー事業、今年度まででこの事業は34の地域が三つの段階、ステップワン、ツー、スリーに分かれていたものが、来年4月1日より一気に線をそろえて新コミュニティーということでスタートする。それぞれの地域の特色もあり、進捗の段階も違う中で一斉にというところに無理が生じるようなことがあってはならない。
あと半年もないという状況の中で各地域の準備が進められているが、この準備が4月1日に間に合わないという状況が出てきた時、その地域はどうなっていくのか?
市長公室長:この新コミの取組は、令和元年頃から構想をもって地域への説明を重ねてきた。そうする中で来年4月からという目標を全地域で持っていただき、それぞれ準備を進めていただいている。進捗状況は地域により差があるということは承知しており、もしもスタートができないということになるなら、それは個別に相談に応じさせてもらいたい。
これまでの公民館活動が途絶えないようにすることが大事で、交付金の支援、組織の受け継ぎなど相談に応じ必要な対応支援をしていきたい。
永井:公民館の活動は今年度で終了し、新コミの中の活動に移行していくという理解でいいか?
市長公室長:そのような移行を想定して今準備を各地域で進めている。
永井:新コミ発足にあたり、規約等はどの程度必要なのか?
市長公室長:新年度からの新地域コミュニティーとしてスムーズに活動できるよう、活動交付金(地域マネージャー人件費125万円、事業費戸数×1000円など)を市から交付する。そのためには、5月中を目途に規約を含めた申請書類を提出頂きたい。もし組織化が遅れるようなら、相談頂いて個別に対応していきたい。
永井:地域の中にはこの新コミについて「これまで聞いたことがなかった」という地区もある。丁寧な対応が必要だと思うが、いわゆる「移行的な措置」というものが、今公室長の言った個別に対応していきたいとことか?
市長公室長:先の質問への答えの通りで、そのようなことがあればその移行期間をどのように活動していくかということも必要なので、その辺り柔軟に相談に応じていきたい。
永井:この新コミによってこれまでの組織、区長会とか連合区とかがあるが、それに加えて新たな負担が生じるのではないかという不安を持つ方がおられる。この部分について、市では一定の基準はあるのか?
市長公室長:各地域で必要な活動を行っていただくように市からの活動交付金を準備しているところだが、活動をさらに広げ充実させていくという場合には、交付金以外の自主財源が必要になってくる場合もある。そんな場合にはそれぞれの状況に応じて地域の判断で、区とか地域内の関係団体から負担金を頂くということも考えられる。
そのほかにも、例えばコミュニティービジネスとか協同労働、地域版のふるさと納税などの制度を活用して、地域で稼ぐということにチャレンジしていただくことも可能だ。
永井:それぞれ地域の判断において、ということを確認した。
次に活動拠点の件だが、もう決まっている地域やこれまで通り同じところを使ってという地域もある一方、決まっていない地域、現在ある所を使うのでも何らかの修繕が必要という地域もある。そういうところについての市の対応はいかがか?
市長公室長:市内34組織では活動の拠点となる施設について、それぞれの地域で主体的に話し合っていただき、おおむね全組織で決定されているようだ。
市としては、新コミュニティーを全市的に推進する中で、全ての地域が適切な環境を整えられるよう拠点が地区の施設また市の施設であるに限らずどの地域でも必要な支援対応をさせていただいている。
もしも市のこういう施設を利用したいということがあれば、地域の事情とか当該市有施設の管理運営に問題がない限り利活用していただけるよう進めている。
また既存の施設の修繕や改修が必要だといった場合には「地域振興対策事業補助金」という制度があるので、こういった制度も活用していただくよう助言もさせていただいている。
永井:その補助制度は簡単に利用できるのか?
市長公室長:一定予算も確保しているので、あらかじめ相談があれば検討させていただく。
永井:新コミにおいては「地域マネージャー」の役割が非常に重要だと思うが、その決め方やその方の力量アップが課題になってくると思うが、基本は地域に任せてということか?
市長公室長:地域マネージャーについては、一定の事務能力に加えて、地域をよくしたい、元気にしたいという熱意を持った方が適任であると思っており、その人選とか決定については、やはり地域の人材に精通した新コミ組織の中で行っていただくことが1番いいのではないかと考えている。
地域マネージャーのスキルアップは大切であり、今年度から広報紙の作成とか、話合いやワークショップの進行、またイベントの企画などをテーマとした研修会を実施している。
次年度以降も、情報交換や研修を通じて地域マネージャー同士が主体的に学び合って、それぞれ力を高め合って頂けるような取組を市として進めていきたい。
永井:マネージャーが決まらないとか人材がいないという場合、市の方からの支援はあるのか?
市長公室長:一部の地域でまだ見通しが立っていないというところもあるが、人材の確保は地域の方でお世話になるというのが基本だ。市の方ではこのマネージャーにどういう仕事をしていただくのか、必要に応じて地域の方にも説明に入らせていただいている。側面的に市の方でできることについては支援をさせていただきたい。
永井:豊岡市では、地域マネージャーを市が主体になって決めていると聞いた。本市も、モデルになるようなことであれば参考にされたらと思う。
この新コミの事業、市民と議会の懇談会でも「あんまり地域で聞いたことがない」とか「初めて聞く」とかいう声を聞く。
今説明会がやられている地域でも、地区の説明会に行って「初めて聞いた」、「市全体のことだということも初めて分かった」、ということも聞く。行政としてこれまでにしっかり理解をしていただく努力が欠けていたんじゃないかと思うが、その辺りの見解はいかがか?
市長公室長:新コミについての説明や周知についてはこれまでから地域での説明会、広報紙や冊子の配布、市のHPやSNS等での発信をしている。
この間5、6年ほどかけて説明を重ねてきたわけだが、区の役員さんなどが中心であったかと思う。全市的に取組も広がってきたので、事業の理解は一定進んできていると実感しているが、議員指摘のように地域住民の皆様とか、この活動に関わっていただきたい若い方や女性の方などへのさらなる周知も必要だと思っている。市として引き続きいろんな媒体を活用しながら周知に努力したいと思う。また、今後は各地域や組織の中でも、主体的に地域の皆さんに対して情報発信されるようお願いしたい。
永井:地域から、市の方からも直接説明してほしいという声があれば応えていただけるのか?
市長公室長:従来から要望があれば、地域に行かせていただいている。今後も要請があればいつでも行かせていただく。
永井:新コミの事業は、人口減少という問題が大きく起こってくる中で将来へ向けて地域の力を結集しようという趣旨でやっていく本市全体の事業だと認識をしている。出発の段階で、地域の中に対立のようなことが起きたり、しこりが残ったりするようなことがあっては、これ本末転倒になる。
とにかく急いでということではなくて、丁寧に地域地域での対応をしていただきたい。
以上、とりあえずその1です。 実際のやりとりは、どちらも丁寧語や謙譲語や尊敬語や繰り返しやつなぎ語やあれこれあって、文体の統一にとにかく骨が折れます。
2025/1/6(月)夕