D231 チャレンジ19号の本文です。 静の里温泉プール、存続の陳情提出! 25/2/8(土)

 この冬最大の寒波で丹後も結構な積雪となっています。海沿い平野部で30㎝から50㎝ということですが、永井の住む宇川地域は40㎝くらいで久しぶりに雪らしい雪です。この数日、永井も地区内の道の朝夕の除雪に出てけっこうくたばっています。  ※キャッチは今日の風景。白い海の向こうは経ヶ岬。

 前回報告の通り2/2(日)にチャレンジ通信19号を全市に新聞折込しました。内容の本文は以下の通りです。

チャレンジ通信第19号(24年12月定例会) 2025.2.2 

昨年12月定例会の報告です。今年も永井はモノ申します!

◆ 一般質問 ◆

1. 新コミュニティー事業

永井:この事業は全市34の地域で来年4月1日よりスタートする。準備が間に合わない地域はどうなるか?

市長公室長:進捗状況は地域により差がある。スタートが難しいなら個別の相談に応じる。まず従来の公民館活動の維持が大事だ。

永井:新コミ発足にあたり、必要な手続きは?

市長公室長:新年度から活動できるよう活動交付金を交付する。そのために、5月中を目途に規約を含めた申請書類を提出頂きたい。

永井:住民に新たな負担が生じることはないか? 

市長公室長:市からの活動交付金があるが、活動内容によっては自主財源が必要な場合もある。それは地域ごとの判断だ。地域で稼ぐことも可能だ。

永井:活動拠点が未定の地域や施設の修繕が必要な地域への市の対応は?

市長公室長:全地域の適切な整備へ向け支援している。既存の施設の修繕等には補助金の制度がある。

永井:「地域マネージャー」の決定や育成などは地域に任せるのか?

市長公室長:人選は地域でというのが基本だ。スキルアップは大切であり市で研修会をいろいろ実施している。

永井:この事業は、人口減少に対し地域の力を結集していこうという市全体の取組である。出発の段階で、対立が起きたりしこりが残ったりすることがあってはならない。

2.市政の諸課題

①「みなと悠悠」  

永井:来年4月に閉鎖されると聞いた。そのことで本市に使用事業者、地権者との間で新たな負担が生じることはないか? 

総務部長:「みなと悠悠」は来年4月5日で閉館すると確認している。その場合、当初からの契約で「使用しなくなったときは、事業者の責任と費用で撤去し更地にする」としている。また市が借りている土地の賃借料は、そのまま事業者の負担となっている。市に金銭的負担は生じない。事業者が更地にしたら市が借りしている土地も返す。

永井:この施設、5年たったら市が事業者へ無償譲渡して市へは固定資産税が入ってくる予定であったが、譲渡ができずずっと無償貸付での宿泊施設営業が続いてきた。この件、議会で何度も取りあげられ市も「早急な解決を」と言いながら現在に至っている。市長の見解は?

市長:本件、市として施設の譲渡に向けできるだけの働きかけを行ってきた。その間は関係者の皆様、議会の皆様にも心配や負担をおかけした。

②旧橘小学校跡地活用事業

永井:11月末に解約されたこの事業、市の審査では2つの応募業者のうちデュラクス(株)が選定された。どちらも立派な計画と思うが、失格となったA社の採点は非常に低い。項目によってD判定(0点)の審査員(副市長など7人で構成)がたくさんいる。この審査は妥当であったのか?

教育次長:この事業は2社から応募があり書類審査と審査委員会を経て、令和3年12月に候補者が決定された。審査は、プレゼンと事業計画書等をもとに四項目で採点し、高い得点の事業者を候補者と決定した。厳正な審査の結果であり妥当と認識している。その後の結果は残念であった。

永井:契約解除の違約金は取れないという9月定例会の答弁であったが、途中解約の可能性もあるので違約金の条項は入れないという話がなされて契約書が作られたのではないのか?

商工観光部長:確かに違約金という言葉は使っていないが、申出から解約までの3か月分の賃料が違約金的なものになる、それが一般的な賃貸借契約書の形だ。

永井:事業そのものに疑義がありながら、それをカバーするような契約が結ばれ、議会へ出されたのではないかと私には思われる。

永井:失格した事業者に起業の観点からその後のケアはされたのか?

総務部長:本市では市有財産利活用のために様々な取組をしている。起業へのケアについては、多くの手続を経ての公募ということから簡単にはいかないが、認識を改めて事業化の手伝いを検討していきたい。

永井:この件を改めて見たとき、事業の認定判断が杜撰ではなかったかと私は思う。

③直営診療所事業    

永井:直営診療所事業の決算で間人診療所は約50%の経費を使う一方、利用患者数は10%程度である。在り方を見直す考えはないか?

医療部長:経費率が約50%との指摘だが、全体の決算額には大宮と宇川の指定管理の事業収入と経費が含まれず、間人診療所の経費率が高く見える。それを含めると約17%である。また、患者1人当たりの一般会計繰入金も間人診療所が特に高いわけではない。

永井:宇川診療所は地域にとって不可欠な施設だが、経費財源に充てられている再編交付金が底をつく。今後の予定は?

宇川診療所

医療部長:宇川診療所は、平成28年度から指定管理で運営しており管理料の財源として再編交付金を活用してきた。指摘の通り基金は令和7年度でなくなる。宇川診療所はとても重要であり、この基金がなくなっても必要な指定管理料は維持したい。

3.米軍基地に関わる問題

① 発電機稼働

永井:この件、その後市長からも知事からも米軍に要請があった。最近の報道では、地元の方が不誠実な対応に立腹し、「もう協力できない」と言っている。情報の出し方や稼働のさせ方について、防衛局や米軍からの対応の変化はあるか?

総務部長:米軍司令官の市長訪問の際、稼働は平日の日中に限定し適切な情報提供を行うよう市長から司令官に要請した。指令官からは、任務上緊急的な稼働があるができる限り絞った稼働に努めたいとのことだった。米側は本市の要請を真摯に受け止めている。

防衛局には、米軍へ稼働の際の具体的な情報や復旧作業の早期完了を求めるよう引き続き要請している。

永井:真摯に受け止めているのならば、真摯な行動で示していただきたい。

②「キーンソード25」

旧宇川中学校グランドの様子

永井:日米の統合合同演習「キーンソード25」が10月23日から11月1日の間、日本全国で行われた。23都道府県、100か所以上の米軍・自衛隊基地、空港、港湾、離島、あらゆるところで戦争の訓練が行われた。人員は日米合わせて4万5000人。艦船40隻、航空機370機という国を挙げての大訓練であったが、衆議院選挙の最中に行われていた。

 経ケ岬では、人員340人、車両35輌以上、戦車もミサイル搭載車も参加する従来で最大の合同訓練であった。この情報は10月始めに市から出されたが、その中に具体的な人数や車両数の記載はなかった。また、旧宇川中学校グラウンドに部隊が入り体育館で宿泊していたがこの情報もなかった。更に訓練開始の一週間前には大きな部隊が基地に入ったが、その情報もなかった。地元の者にすると気になって仕方がない。どういうことだったのか? 

総務部長:この演習は全国規模で毎年行われている。たまたま選挙の期日が重なったが、本市では陸自第3師団の訓練として予定通り経ケ岬の基地及びその周辺で行われた。

 地元へは、防衛局と自衛隊が9月に関係者へ概要を口頭説明した。情報は報道機関へ入れ、市のHPでも公開した。防衛省の訓練資料は存在を知らず、旧宇川中学校使用の件も、早くからの部隊についても詳しい情報がなかった。   

※防衛局も市も情報への認識が極めて低い。

③ 日米地位協定

永井:石破首相は日米地位協定の改定を言明して一歩先に出る姿勢を示した。米軍基地を持つ自治体の長として、市長も一歩進んで地位協定の改定を表明されてはどうか?

市長:日米地位協定の在り方については、政府に求めた10項目の中に入れこみ、裁判権や立入り調査権など、継続的な改善に努めることを要請している。今もその立場は同じで、全国協議会で毎年要請している。

永井:「改善」では曖昧だ。「改定」を求めるとならないか?

市長:合わせて改善の努力ということだ。

 ※市長に一歩進む気はない。

永井:石破首相が言及した石橋湛山という政治家は、日本の自立自尊、特に対米自主外交を言われた方だ。市長もその精神をもって対等の立場で地位協定の抜本的改定を求めていただきたい。 

◆ 重要案件 ◆

➀王国タワー跡地活用事業  

 この事業は弥栄町にある「食のみやこ丹後王国」の王国タワー跡地に大型遊具施設を建設するというもので、一般会計補正6号の1事業として提案されました。具体的には長距離滑り台と「ふわふわドーム」という柔らかい小山の2つが中心です。予算総額4億7900万円、70%の支援を得られる合併特例債を活用して市の実質持ち出しは1億6050万円となります。

こんなのです。

 永井はこの事業に反対し、この事業を補正6号から除く共産党提出の修正案に賛成しましたが、修正案は賛成少数(永井を含め5名)で否決され、原案が賛成多数(13名)で可決されました。

 反対の理由は、集客予想が現実離れしていて成功しないと判断したからです。市が試算に利用したのは城陽市の同様の遊具施設で来場者27%アップという数字です。本市はこれを20%アップと想定して毎年約23万2千人の来場を見込み、10年で約5億2千万円の経済効果という試算です。

 城陽市は隣接が3市3町の人口密集地域、近鉄線とJR線の通る土地です。それに対し本市の周辺は過疎地域、来客は南方のみ。年間雨量は城陽市約1300mm、本市は約2000mm。本市でこの施設を利用できる晴れた日が年に一体何日あるのか。20%アップ10年間、「風が吹けば桶屋が儲かる」レベルの話としか思えません。

②浅茂川温泉プール

 浅茂川温泉静の里は、温泉とプールで構成された市の指定管理施設ですが老朽化激しく維持には莫大な予算が必要として、今年度末で指定管理を終了し施設も廃止という方向が9月に示されました。それに対し市民からのパブコメで「プールを残してほしい」という声が100件以上も寄せられました。

 そういう事情を背景に12月議会へ「改修・移転を含めて公営プールの存続を求めます」という陳状が利用者から出され、最終的に本会議で趣旨採択(12名)となりました。趣旨採択とは、「気持ちは分かるが、課題もありそのまま賛成はできない」というものです。

 永井は、4月以降もこのプールの利用を求める方の数はとても多い、プールは管理が不十分であったが本格的なコースを備えた立派な施設であり、解体撤去はいかにももったいない。陳情の願意に沿い修繕等に知恵を絞って残すべきだと述べ、陳情に「賛成」しました(永井を含め7名)。

  市は現在プールの存続も含めて検討中で、3月定例会には方向を出すとのこと。議会後、市民グループから市長へ「静の里温泉プール」存続の要望書が出されました。

③都市拠点事業のその後

 9月定例会で「土地が得られなければ絵に描いた餅だ」と市長を追求した「都市拠点事業」ですが、12月5日の議員全員協議会で永井が危惧した通り当初の予定地(しんざん小学校南側)は断念という結果が報告されました。計画の基本は変えず早急に近隣の土地の確保に努力したいとのことです。更なる計画の遅延を危惧します。

◆ 12月定例会を終えて

 橘小跡地の件、都市拠点事業の件、どちらも永井の危惧通りとなりました。王国タワー跡地の件、永井の危惧が外れるなら嬉しいことです。

◆ (N)のひとこと

 米大統領にトランプ氏が返り咲き。無体な要求にNOと言うチャンスです!

 以上です。一般質問の詳しいのは既にこのDで報告しています。重要案件の3つは、改めてまとめたものです。「定例会を終えて」と「(N)のひとこと」は短いですが、チャレンジ通信にしか出てこない文章です。相当に練ってひねり出した文章なので是非吟味をしていただきたい。

 読んでのお言葉をいろいろといただいております。批判的なものからよく書いてくれたというものまでいろいろとあります。ありがたいことです。

 浅茂川温水プールの件ですが、12/23に市長へ「存続の要望書」が市民グループから出されたと報告しましたが、年を越えてこの1/31(金)にそのグループ(「静の里温水プール」を守る会、会員100名以上)から議会へ陳情が出されました。

 3月定例会はこの件でもいろいろな議論がありそうです。当然永井も参加します。

2025/2/8(土)夜

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