D244 参議院選挙、30年間のツケが一気に爆発。 明日「市民の声を聞く会」開催! チャレンジ21号今日折込!!  25/8/1(金)

 連日の猛暑、仕事部屋のエアコンを28度でかけています。これまで28度などは温くて汗も引かなかったのですが、何と今年はこの温度でも涼しくて汗が引くのが不思議です。外の温度が34度とかで身体がそれシフトになってしまったようです。

 7/20(日)に注目の参議院選挙が終わりました。あれこれと思いの錯綜する結果となりました。少し日が経ちましたが、永井の思う所を記してみます。

 まず今回の選挙の結果を見て評価したい点。

① 何と言っても自公の与党が大敗し参議院でも過半数割れとなったこと(141→122、過半数は125)。大方の予想通りということですが、やはりこの意味はとてつもなく大きい。昨年秋の衆議院総選挙での与党過半数割れ(現在220、過半数は233)に引き続いての参議院でのこの結果。石破政権は国会での完全少数与党となりました。自民党が1955年の結党以来70年間営々と続けてきた(一定の消長はありますが)この国の権力独占に終止符が打たれそうだということ、これは大変なことです。何を言っても虚しかった野党の存在価値が一気にアップして輝く条件ができたということ。これは日本の政治にとって極めて重要なことです。

② 次に、投票率が6.46%もアップしたということ。その6.46%の方々が誰に入れたか、どの党に入れたかはまず置くとして、前回選挙に行かなかった人達が今回約650万人も選挙に行ったという事実。これは素晴らしい。その行動意欲を導き出した方々はその点ではとても価値のある仕事をされたと永井は評価します。我が国の民主主義のベースが(あくまでもベースですが)とにかく広がったということです。

③ 3つ目は評価と言うべきかどうか迷うものですが、いわゆるポピュリズム政党への相対化が見られる結果が出たということ。数ある新興政党の中で評価された政党と一時はブームとなったが今回見向きされなかった政党の色分けが鮮明となったということです。前者の典型が玉城さんの国民民主党(762万票)、神谷さんの参政党(742万票)、後者の典型が立花さんのN党(68万票)や石丸さんの再生の道(52万票)です。先輩格の維新とれいわの伸び悩みもこの傾向の中にあるように思われます。一時耳目を集めただけでは長続きはしないということが見て取れます。今回大きな波を作った勢力が次には同じような事になることも含んでいるとみていいと思います。

 今回の選挙の票の動きを見ると、投票率アップ分の650万票、と自民党545万、公明党97万、維新340万、共産75万、社民4万などいわゆる既成政党の減票分が合計で1061万票、合わせて約1710万票がいわゆる新興注目政党に流れた。国民へ446万、参政へ556万、保守へ398万、れいわへ156万、みらいへ151万、これで計1707万票となります。

 前回行かなかったけれども今回は行ったという方が約650万人おられ、前回と違う政党に入れたという方が最低約1700万人はおられたという計算になります。

 多くの票を集めた新興政党の特徴は、SNSを広報の武器としていかんなく活用したこと。その中で与党だけでなく既成政党全般を「彼ら全部がダメだった」と批判し、その上で「減税」とか「外国人対策」とか「日本ファースト」など分かりやすい(内容は曖昧だけど)フレーズを示して、中には事実ではない内容の情報も山のように乱れ飛ぶ中、結果として大きな支持を集めました。特に参政と保守は一気に爆発という感じです。

 ダメとされた既成政党は大変な逆風となりました。地道に実績を積んできた老舗の共産が280万に後退したのはその典型です。ダメな政策をやってきたのは長らく政権を握ってきた自民党とその連立勢力なのですが、そのダメな政策を批判してきた政党へも「既成」というだけで同じように強烈な向かい風に晒されました。

 このあたりが今回の選挙が如実に示した恐ろしいところです。事実ではなくネットのノリだけで1000万の票が動く、そういう時代に入ってきているということです。

 永井が最近読んだ「日本経済の死角」(ちくま新書)の中で著者の河野龍太郎さん(最近注目の経済アナリスト)が、日本は過去四半世紀(1998~2023)にその生産性を30%上昇させてきたのに実質賃金は何と3%下落している。そんな中、昨今の円安インフレ物価高の中で多くの国民がギリギリの状態に追い込まれ、それが2024年衆議院選挙でのポピュリズム政党の台頭を招いた。と分析しておられます。その傾向が更に今回の参議院選挙で爆発したと思われます。

ここに爆発の元がある。

 最近30年間のこの国の政治のツケが昨年の衆議院選挙に続いて一気に爆発したと永井は見ます。

 京都選挙区では予想通り維新の新実さんがダントツのトップ当選(約33万票)。残る一枠を現職の自民党西田さんが確保する(約19万票、前回より約23万票減)という結果となりました。前回の報告で落とすわけにはいかないと書かせていただいた共産党の倉林さんは3位惜敗(約16万票)ということになりました。比例代表で井上哲士さんを失ったことも含め、経ヶ岬の米軍基地に関わる問題で国と直結した取り組みをお世話になってきた者としては残念でなりません。

 今回の選挙戦でアメリカ隷属下の防衛費の増大や日本の外交政策がほとんど争点にならなかったことも悲しいことです。

 今後、政局の行方云々だけでなく、あらゆる分野で私たち国民全体の生活をどうするのかという正念場になっていくと思います。永井も地方議会の議員の1人としてその在り方が問われることとなります。

 最後に、明日8/2(土)に、京丹後市議会では都市拠点公共施設に関わる「市民の声を聴く会」を市内6町で開催します。永井は3班の副班長として網野町会場(島津ふれあいセンター、13:30~)、久美浜町会場(久美浜市民局2F、17:00~)を担当します。

明日です。

 ほんとに暑い中ですが、多くの方の参加をお待ちしています。

 今日、宇川の風の「チャレンジ通信21号」を全市に新聞折込しました。今最重要の都市拠点の補正3号についても書きました、明日の「聴く会」に間に合ってよかったです。

2025/8/1(金)夜

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