大型事業のチェックはできているのか?

最近、市の取組の杜撰さが重ねて指摘されている大宮町の「グリーンバイオ事業」は、周辺住民への騒音問題が未だ解決されず、経営も「赤字」(市が補填、事業に投入された公金 は総額 2 億円以上)が続いています。3 月議会でも問題とされましたが、経営者が次々と交代し、初年度から当初の計画を外れて赤字が累積されているとのこと。商品である「木質チップ」が網野町の温泉の閉鎖で需要が減ったのが赤字要因の一つだとも聞きますが、宇川温泉の閉鎖がそれに拍車をかけるのは必定です。環境管理と経営の両面から市の具体的姿勢が 問われます。

弥栄町の「エコエネルギーセンター」は持続可能な循環型コミュニティを目指し、「発電」 と「液肥」の二重経済効果をもたらすとして鳴り物入りで 2009 年に発足しました。しかし、 事業計画の無責任さと、発酵タンクの漏出事故などで予定事業をほとんどできないまま、 2018 年に廃止が決定。2 億円以上かけて発酵タンク等を撤去、他の大きな施設はそのまま放 置され事実上廃墟状態となっています。この事業は市が提案し、議会が僅差で可決して決定 されたものですが、多額の公費投入のみに終わってしまいました。この責任はどこにあるの か?

市の経済活性の切り札として 2010 年に約 26 億円をかけて造成された大宮町の森本工業団 地は、2018 年に 2 つの企業が誘致されたものの分譲価格は 7 億円に満たず、金利負担も重 い中で市の初期投資を回収するには遙かに遠い状態です。

このように市が取り組んできたいくつかの大型事業は、本当に市民、地域の役に立ってい るのか、利益に繋がっているのか、大いに疑問です。その検証がなおざりにされたまま(負の資産を抱えたまま)、新しい事業に安易に乗ることは許されません。

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