D27 市長、議長、防衛副大臣へ直接要請! 次の日に更に2人確認!!  200814(金)

 連日の猛暑で丹後の海には海水浴などのお客さんが詰めかけ、「満車」の所が続出しています(大阪と神戸のナンバーがとても多いです)。JRなどの交通機関はゴソゴソの一方でマイカーによる外出は逆に増えているようにも思われます。

 気になる京丹後市の新型コロナ関連情報ですが、

 8/11(火)に議会では会派代表者会議が開かれ、大問題の米軍基地でのクラスター発生の件で、中山市長と金田議長が上京して山本防衛副大臣に直接緊急措置要望書(防衛大臣宛)を手渡して要望することを決定。市長だけでなく議会も一緒になって事に向かおうという姿勢が示されました。市長の「非常事態」宣言に対し、議員側の意識が全体として弱いのではないかと思っておりましたので、まずは評価したいと思います。この会では新型コロナ関連の特別委員会を作ったらどうかという声もあったようですが、何かあれば従来のように機敏に全協を開催してその都度確認していこうということで落ち着いたようです。

 翌8/12(水)、中山市長と金田議長は上京し山本朋広防衛副大臣を訪れ、両者連名による河野防衛大臣宛の「米軍経ヶ岬通信所及び関連施設における緊急措置等の要請について」という緊急の要請文を手渡し、直接口頭で具体的な要請を行いました。

 具体的な要請項目は4つ。要点をまとめると、

①関係者、接触確認者全員(日米を問わず)のPCR検査を、府保健所と十分に連携して速やかに実施完了し、入院隔離等を行うこと。

②①の検査を終えるまでは外出自粛を徹底して住民不安の払拭に努めるとともに、検査実施状況などの情報を納得できるレベルまで開示すること。

③基地内外への感染防止の必要な措置を防衛省と米軍の責任で実現すること。

④基地運用開始以来の住民の安全安心の確保のための全・各条件についての総合的な検証をこの機会に行い、交通事故報告の客観的ルール化をはじめ必要な確認・新規措置を策定すること。

 以上のような内容となっています。

 4点目に見られるように新型コロナ問題だけでなく、先に問題となった交通事故問題など市民の安全・安心にかかわる米軍基地建設の大前提を改めて確認する総合的な要請内容となっていることは、「毅然たる態度を」と常々市長に求めてきた者としては米軍・防衛省への決意を示すものとして評価をいたします(これに地位協定見直しへの言及があれば更にその評価はアップしますが・・)。

 要請の中で、市長が米軍から保健所への情報提供が極めて不十分であり市民の不安の元となっている旨具体的に述べておられることも目を引きます。防衛局桝賀局長の「情報は保健所とも共有されています」という言葉が要するに口だけのものだということを示しています。

 8/18までに軍属全員のPCR検査が終了するということも確認されたようです(8/7の「安安連」では再来週などといういい加減なものでした)。

 この緊急要請が行われた翌日の8/13(水)に、米軍は新たに2名の軍属と軍人の感染を発表しました。今やっている軍属全員検査の途中報告のようなものなのか、よく分かりませんが、どちらとも陽性者との接触等で隔離されていた者の感染が確認されたというような極めて曖昧な座間の発表です。

 京都府の米軍発表では例によって 「〇 陽性者 2名 (令和2年8月13日)」だけで、他の情報は何もありません。先の2名、6名の発表と同じで、この態度、この実態が市民の不安の元凶となっていて、先の緊急要望にも「これを何とかせよ」と書かれているのですが、米軍も防衛も聞く気がないということのようです。米軍のクラスターは15名となりました。

 現在の所、いわゆる市中感染の拡大は抑えられているようですが、軍属各氏の接触情報が(保健当局にも)明らかにされていない状況の中で、安心できる要素は何もありません。

 8/13の夕方にはこの事態の中で対策本部会議25が行われ、市の対策第5弾の検討も行われているようです。どのようなものが出されるのか、市独自のものも具体化されるのか、大いに注目です。

 本日8/14は従来なら盆踊りの賑やかな声が各地区から聞こえてくる夜ですが、聞こえてくるのは虫の声ばかり。異例の夏が終盤に入ってきました。9月議会がもうすぐです。

20/8/14(金)夜

8/13の毎日新聞の記事
8/14の記事、要請後の市長インタビューから
防衛大臣への要請文の前文 3回目
今日の米軍基地、車はけっこう多い。

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