D99 「チャレンジ通信」6号、本日新聞折込! 弥栄黒部の太陽光発電、責任は全て投資した人に! 前田建設、計画は全部を1年後ろ倒しに!! 21/10/31(日)
9月議会を総括した「チャレンジ通信」6号を、本日10/31(日)全市に新聞折込しました。毎回手間をかけて作ってきましたが、今回も苦労しました。
できた通信を京丹後市6町の新聞販売店に持って行きましたが、部数の減ってるところがあり今回最終的に19,300となりました。京丹後市の世帯数は現在約22,000ですが、昨年の選挙の際には確か折込数20,000でした。人口減少と新聞を取らない方の増加、半端ではないなと思っています。新聞折込は一つの宣伝ツールであって、それを見ない人の数もとっても多いということです。確かに届ける手立ては直接手渡ししかないということですね。
永井は、この通信を手に丹後町を回っていますが、あとの5町もできたら全部(全戸)回ってみたいななどと夢のようなことを思ったりしています。
実物の欲しい方は永井(090 3272 3712)まで連絡下さい。可能な限り持って行きます。
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10/27(水)の夜に、弥栄町黒部地区で現在地区内で起きているソーラー発電施設に関わる説明会がありました。自宅の隣地に突然そういうものが作られるという方の相談を受けて、永井もその説明会に参加しました。その要点を以下に箇条書きします
・この事業の業者は「(株)ひかりコレクト」、東京に本社のある太陽光発電設備の施工業者。
・弥栄町黒部で既に3件の土地を取得し、その土地に太陽光発電設備を作って投資物件として販売する予定。
・3件の土地とは山瑞前546㎡(47kW)、阿原谷552㎡(45.1kW)、金屋703㎡(52.6kW)で、これまで田んぼ、畑などの農地であった場所。計画は2年前から。
・価格は、山瑞前850万円、阿原谷785万円、金屋930万円で1年の利益はそれぞれ81万円、75万円、88.5万円で年間利回りは、いずれも約9.5%となっています。
・FIT制度を利用して20年間の発電。20年経てば撤去ということでその費用は20年の後半の10年で積み立てる。因みに売電単価は15.4円/kWh。
・発電施設のメンテやトラブルなどは全て物件を買った所有者(投資者)の責任となる。「ひかりコレクト」は販売の際、メンテ企業の紹介や保険の紹介はするが、投資者にその契約をする義務はない。
・利益の予想などは全て丹後町間人のアメダスの数字(日照時間など)を基に出されたもので現地での調査を行ったものではない。利益が下振れする(安くなる)こともある。
・ソーラーパネルは南向きに角度10度~20度で設置され、反射光などによる被害はまずない(これまで手がけた200件で一度も苦情はない)。騒音は、パワーコンデショナーから40㏈程度が出るが、これはエアコンくらいの音で問題はない、とのこと。
・ソーラー施設の周囲にはフェンスを設け、立ち入りできないようにする。所有者等の分かる看板も設置する。
・規模が小さいのでアセスメントの必要はなく、市の条例などの規制もないが、住民の方とのトラブルにならないようにという指導はある。
以上のようなことです。
説明会の中で一番問題となったのは住居地に隣接する物件で、とにかく何も知らないまま話が進められてこの件を知ったのは10/4のことだった。周辺住民にとっては日々の生活に深く関わることなのに不誠実ではないか。敷地のギリギリにフェンスを作られては冬の除雪時に道を通れなくなるではないか。という強い指摘がなされ、「ひかりコレクト」さんからは、連絡やお話が遅れて今になったのは重ね重ね申し訳ないと謝罪の言葉があり、フェンスについても位置をずらすなど検討したいということではありました。
また、この地域の冬などの天候や物件の日当たりなどの予測は確かなのか、間人のアメダスの数字を机上で計算しただけで大丈夫なのか、とかソーラーシステムは20年間持つのかといった指摘もなされましたが、あまり説得力のある回答はなかったように思いました。
はっきりしたのは、この業者は要するに発電施設を土地付きで売ってしまえばその後の責任は全て買った人(個人、法人)に移るということ。何らかのトラブルが起きてもその所有者とやり取りするしかない。転売したり、施設を放置したりするのもその方の自由ということです。周辺の住民にすれば、将来に不安が残らざるを得ない。
売買の契約の際に地域への将来の保証のような事を書けないのかという指摘もありましたが、そういうことはできない(口頭での申し入れはできるが)ということでした。
この業者は大宮の口大野でも峰山の長岡でも同様の物件を持っているということでしたが、他の業者も含め今後も市内でこのようなことが大いに予想されます。とにかく住民の方々とのトラブルになるようなことはよくありません。市は実態を把握し、条例を作ってしっかりと調整を行うことが必要です。
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黒部のお話の翌日、10/28(木)に上宇川で例の依遅ケ尾山(丹後第二)風力発電所計画の説明会がありました。参加者は上宇川の区長さん方、市の関係部署、計画者の前田建設工業さんなど20名弱、地元議員ということで永井も参加しました。
今年の6月に一応の計画説明を受けた上宇川連合区が、市の方針、取り組みが明らかになるまで協力できないとして中断されていたものですが、審議会の設置など市の方向も一定明らかになってきた中での対話の再開ということです。
内容としては、まず市のこの件での取り組みの予定などが報告されました。9月議会で予算も通った環境審議会を11月にはスタートさせ実質審議に入る。その中では地元の声を様々な形で聞いていきたい。その後アセスメントの動きに合わせて適切な意見を市長があげられるように取り組みたいとのこと。
前田建設からは、色々とあって全ての計画は当初より丸1年後ろ倒しにして進めていきたい。FIT申請は来年の9/24をメドに地権者対策などを行い、この12月にはアセスメントの「配慮書」縦覧に入りたい。具体的な風況調査も近々関連器機を依遅ケ尾山の付近に設置してやりたいというようなことでした。計画通りならアセスメントなどに4年、発電所稼働は2028年ということです。
市の担当者部署より前田建設に対して、とにかく住民に対してしっかりとした分かりやすい説明を(まだ何も決まっていないことをまず明らかにしてから)という要望が出され、上宇川の区長さん方からは環境調査も必要だが、まず事業計画のなるべく詳しい内容こそ知らせてもらわんと住民は安心も納得もできない、説明会は「配慮書」を出す前にできれば関係地区単位でやってほしいと強い声が上がりました。
それに対して前田建設さんから、そのようにやりたい(11月中に地元での説明会を開催)という回答が最終的にあって、具体的なことは今後折衝してということで散会となりました。
散会後、永井は丹後の風力発電所問題に関心をもっておられる市民グループから預かっていた前田建設さんへの「公開質問状」を「この場で受け取っていただけるなら」とお聞きし、「よろしいです」とのことでしたのでお渡ししました。
市の今後に関わる色々なことが進んでいます。永井は自分のもとへ飛び込んできたことへは今後も積極的に関わっていきたいと思っています。
尚、前田建設への質問状の中味については会の了解を得ましたので次回に紹介します。
21/10/31(日)朝