D102 風力発電、市はどうなのか? 市教育委員会、適正配置計画を承認! 宇川小存続の署名進む! 宇川小学習発表会、素晴らしい!! 21/11/8(月)
前号で紹介した「チャレンジ通信」6号を読んだという方から、「結局、市はどうなの? (計画の風力発電所を)やらせようとしてるわけ?? あの内容ではよく分からないんだけど・・」という質問をいただきました。ご自身は良くないと思われての質問でした。
そこで、市(市長)は計画について賛成とか反対とか何も言っていません。ただ、国のゼロカーボンに向けての政策に京丹後市も賛同し(「ゼロカーボン宣言」を昨年公表)進めようと思っているので、再生可能エネルギーについて具体的なことを今後検討していきたいとのことです。ただ、再エネ・ゼロカーボン政策と市民住民の生活や自然・環境への影響の両方をしっかり考えて、市民のガマンや犠牲の上にそれが行われるようなことがあってはならないと言っています。 とお伝えしました。
あなたはどう思っているのだ? とも問われたので、20年間限定の事業で丹後の山々が壊され災害の危険が高まる、その上にゼロカーボンへの寄与も極めて怪しい、京丹後市にとってよいことではないと考えています、反対です、とお答えしました。
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11/4(木)に京丹後市教育委員会の定期会合があり、傍聴に行きました。この会合では「京丹後市学校適正配置基本計画」が議案として教育長より提案され、4名の委員さんの審議を経て全員一致で承認されました。
この「基本計画」は去る10/13に宇川小学校で宇川の方々に説明されたものと同じもので、「理解の深まったことを確認してから決定する」という旨の文章の追加されたもののようです(傍聴だから文書は直接見られません)。これまでの再配置の検討をいろいろと進めてきて、概ね理解をいただいているので同様の考え方で「適正配置」をしたい。説明会などを重ね、反対の声の多いところもあるが、一定の理解もいただいており全体としてはご理解をいただいていると考える。というような提案理由でした。宇川小学校については「R4年度に複式学級が予測されるので丹後小学校へ適正配置する」という内容となっています(口頭での説明もあり)。
4名の委員さんからの質問で特徴的なものを上げると、
質問:議会で承認されても地域の反対が強ければ止まるということもあるのか?
回答:理解が深まった段階でということですので、遅れることもあります。
質問:提案の説明では理解を得ているとのことだが、新聞報道等を見ると圧倒的に反対とも言われている、外の者には何が本当のところかよく分からない。実態はどうなのか?
回答:宇川での説明会では確かに反対の声が多かったが、保護者との懇談などでは理解も得られている(次長)。 全体としては理解を得ている(教育長)。
というようなことでした。
委員さんの意見の主なものを上げると、
・自分は小さい小学校で学び同じメンバーの中で居づらい思いをした。中学になってクラスが増えホッとした。人数が多い方がいい。
・地域地域のそれぞれの思いがある。こういうやり方だと、この計画後も次々に統合ということが出てくる。
・とにかく保護者の思いを丁寧に聞いてあげて欲しい。
・人数が少ないのはやはり望ましくないと思う。
・学校がなくなると地域が疲弊するというが、かつて統合された地域で今活溌にやっているところもある。学校と地域は別に考えたらいいと思う。
というようなことでした。
それを聞きながら、
・この計画では統合してもどの学校でも1学年1クラスで、同じメンバーでずっとは変わらないけど・・。
・この計画の考え方だと本当にドンドン学校はなくなっていく。
・人口減少の進む周辺地域では地域づくりと学校は切り離せない。学校が傍にないと若い人は居着いてくれないなぁ。
というようなことを思ったりしました。
教育長の提案にも委員さんの御意見にも「まず第一は子どものため」という言葉が何度も出てきました。この言葉は事あるたびに言われることですが、「子どものため」を一番考えているのは当然ながら保護者の皆さんです。その保護者の皆さんが地域地域でどう考えておられるのか、それがまず第一ではないのか、ということを今回も強く感じました。もし仮に多くの保護者が「小さくても残して欲しい」と言われるのならば、それこそがまず尊重されるべきではないのか、と永井は思うのです。
どちらにしても、12月議会にこの計画案が出されることはほぼ間違いないと思われます。一方で宇川地域では今「小さくても輝いている宇川小学校の存続を求めます」という署名が集められています。相当数が寄せられていると聞きます(さてどれくらいになるのか・・)。この中旬にはまとめて市長と教育長に提出される運びとなりそうです。統合への「理解の深まり」に大きく関わる署名だと思っています。
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一昨日11/6(土)にその宇川小学校で学習発表会があって、参加させていただきました。小さい小さいと言われる我が宇川小学校(永井の子ども二人もここでお世話になりました)の子ども達がどんな発表を見せてくれるのか、とにかく久し振りなので強い関心を持っての鑑賞でした。結論は1年生から6年生までどの発表も素晴らしい作品だったなぁということです。
最小4人の2年生から最大10人の4年生までどのクラスも本当に少ない人数ではありますが、その分全員が正に主役として学年ごとに生き生きと見る者をしっかりと捉えて話さない舞台を作っていました。全ての子がたくさんのセリフ(数にすれば20以上)を確実に覚え、学習、取り組み、研究を劇仕立てにして映像と音響を使いながらそれぞれの学年の個性豊かに表現された非常に高いレベルの6つの発表でした。20分の持ち時間をどの学年もフルに使って、起承転結があってギャグも笑いもある構成は見事だなとも思いました。PPと音響の使い方はさすがに今風だなぁとも思いました。 ※その舞台を画で紹介できないのが残念でなりません。
全学年の発表が終わってから、各発表についての感想をいう時間もあってどの学年に対しても多くの生徒が手を上げて他の学年の作品への感想を言っていたのにも感心しました。校長先生の最後の講評では、「宇川小学校は小さいけど、この発表会はどこの学校にも負けない内容でした。自信を持って下さい。」というものでした。 その通り! 輝いています。
小さい学校だからこそできる本当に質の高い教育の実践を目の当たりにすることができました。教育長、次長、教育委員の皆さんには委員会の前にこの宇川小学校の学習発表会を是非とも見に来て欲しかった。
21/11/8(月)午前