D106 12月議会開始! 学校適正配置計画、提案!! 21/11/28(日)
11/26(金)に12月議会が始まりました。例によってたくさんの議案がありました。その中で特に議案124号「学校再配置計画」はとても重要ですので、その提案と質疑の様子を紹介します。
市長、市教委の提案のあとの質疑では7名の議員(新政会、共産党、丹政会、政友会、公明党)より質疑がなされました。これは永井が今回の一般質問でも取り上げる内容ですが、皆さんの関心の高さを示していると思います。
学校適正配置計画提案(議案124号)と質疑 ※永井によるメモのまとめです。
提案
市長
前回の再配置計画はR2年度で終了し現在計画のない状態である。今後のために総合的に子ども達を中心に据えて適正な条件の整備をしたい。いろいろな意見を聞いて、30Pに計画策定後のやり方を新しく明文化した。またそれらの声は今後の市政のあらゆる局面に生かしたい。
教育長
本市の全ての子どもの教育環境を等しく整えていくために、この計画が必要である。H27に出された文科省の「適正配置の手引き」の趣旨にも合致するものである。多様な考えに触れ互いに切磋琢磨して力を付けるためには一定規模の集団が必要である。学校は地域の拠点ではあるが、それよりも子ども達のためが第一である。
質疑
1,橋本議員
・昨年12月に出された「素案」からの変更点はあるのか?
次長 基本的に30Pの3(適正配置の決定)のみです。
・市教委の議論は昨年11月の定例会と今年11月のそれの2回だけか? 計画が決まってもいないのに地域に説明をしたのか?
次長 昨年11月に素案について議論し、その後も1回(?)やった。※地域への説明の回答はなし。
・今後町域を越えるものも検討とあるが、そういうことは考えないのが基本ではなかったか?
次長 それは将来的にということだ。
2,中野議員
・前回の再配置をやった事での意見は?
次長 全体として批判的な者はごく少数だ。
・パブコメは?
次長 今回はやっていない。
3,田中議員
・まちづくり条例24条には「市民が広く参加して」と記されている。11/4の教育委員会では、委員から反対が圧倒的と報道されているがどうなのかという声があった。11/12には宇川小学校の存続を求める70%の住民の署名が提出された。それでも理解を得ていると考えるのか?
次長 反対の声もあるが全体としては理解は進んでいる。7月の宇川の保護者1人1人との話では、「来年すぐという話ではない」「時間をかけて検討していく」と分かってほっとしたという声もあった。8月の宇川の説明会では確かに厳しい声が多かった。それで30Pの3が追加された。10年前の方針を変えるべきではないと考える。地域の思いを十分に配慮し、ご理解をお願いしてきた。その上で、時期が来たと判断した。
4,冨田議員
・前回の計画ではパブコメにたくさんの意見が寄せられている。今回の計画にはパブコメが取られていないが取るべきではなかったか?
教育長 10年前の計画を引き継いでいるので、新たなパブコメは取らなかった。
・計画を変えなくてもパブコメは必要ではなかったか?
教育長 昨年地域の代表的な方々から意見を聞いたのでとっていない。 ※それ以上の言葉はなし。不必要の理由が十分に説明できていない。
5,橋本議員
・理解が深まったと判断したということだが、30Pにあるようにやるにはとても時間がかかりそうだ。計画が決まっても何年も実行されないということがあるのか?
次長 30Pに掻いてある通りです。
・22Pに複式になってもしっかり支援すると書かれている。これはとっても大切なことであるが、ちゃんとやるということで確認して良いか?
教育長 できる限りやりたい。但し、複式は講師になる、担任は付けられない(複式学級の2人目のことと思われる)。その事への懸念は持っている。
6,水野議員
・(宇川などでの)反応にはネガティブな声が大きいが、ポジティブな意見はなかったのか?
次長 宇川では「しかたない」「一定人数のある今のうちに」「30分ならまぁよいか」「とにかく多くの人数で」というなどの声もあった。一方で反対の声も多い。吉野では半々でる。こども園が一緒で小学校で分かれるので不自然だという声もある。
7,多賀野議員
・当事者である子ども達の生の声を聞かないのか?
教育長 子どもの声は特に拾っていない。
・低学年は無理でも高学年は可能ではないか?
教育長 計画をやるとすれば当事者は中学年、低学年になるので無理があると考える。
8,松本議員
・30Pの「理解が深まった」の基準はあるのか?
次長 まず保護者の皆さんの全部に確認してその上で地域に説明していきたい。「残せ」という声にも幅がある。
・決定は、保護者へしっかり説明→地域へ説明→条例変更、という流れか。
次長 そうだ。
・21Pの「新しい地域コミュニティづくり」だが、前計画ではどう展開したのか?
次長 学校のあるなしに関係なくモデル地域などでやっている。
教育長 小中一貫教育(現在は幼保小中一貫教育)、学園制度の中で新しくコミュニティスクールという形でも行っている。
・新コミュニティの成功例は?
次長 今手元にないので調べて報告する。
・24P、長岡小はなぜいさなご小への適正配置か? しんざん小は?
次長 しんざん小は教室が一杯、いさなご小は余裕がある。一応の案として示した。今後検討もある。
9,田中議員
・10年前の方針を変えない事への合意はあるのか?
教育長 日々検証してきたので妥当と考える。
・全体として適正配置をやるが、30Pで特例もあり、これは矛盾しないのか?
教育長 今のお願い(今回の計画)は大きな枠組みである。個々のことはまた別で矛盾していない。
市長 今全体の計画がない。今後の展望が示されていないので作っておかねばならない。まちづくり全体の問題で、今計画のない不安定な状態が続いている。早期に全体の展望を作りたい。他方で個々についてはそれぞれに熟度を見てやっていくということだ。
この計画案は文厚委員会に付託され、早速今週から審査が始まります。この計画についての2つの陳情も文厚委員会に付託されその審査も同時に行われていきます。忙しくなります。
21/11/28(日)夜