D79 宇川小、適正配置懇談会! 批判的意見多し! 市教委は「理解が深まった」??  今日、下宇川の住民説明会!   21/8/3(火)朝

 7/29(木)の夜、宇川小学校の体育館で適正配置計画にかかわる市教委と保護者の懇談会が行われ、永井も傍聴しました。

 市教委は松本教育長、引野次長以下4名。保護者側は約20名。傍聴は永井を含め4名、取材の方が1名ということでした。校長先生もおられました。

 内容は要するに宇川小学校を丹後小学校に統合しようという市教委の計画に対して保護者の皆さんが疑問、質問や意見を述べ、それに対して市教委が答えるというものでした。

 7月に入って市教委と宇川小学校の各学年別での懇談会が既に持たれ(7/2~7/16に実施)、ほとんどの保護者からの声を市教委は聞いており、その声のまとめ(A4で3ページ、38名の方の声を一覧にしたもの)が既に全保護者へ渡されている状況での今日の会議ということでした。

 冒頭そのまとめを全部朗読して報告しようとする市教委へ、PTA会長さんが「そんなことはみんな知ってるから、時間もないし、すぐ質問に入って下さい。打合せの時にそう言ったはずなのに。」という一幕があって、この報告は、まだ保護者の皆さんが知らない前日(7/28)の夜にあった宇川保育所、丹後こども園の保護者との懇談会の内容だけとなりました。

 この報告は参加された8名の方(全員かどうかは分かりません)のリアルな声でしたが、ほとんどが宇川小学校に自分の子を行かせたいというものでした。複式でも近い所がいい、一旦なくなれば復活はない、宇川に住む人がいなくなる。男女比は課題ではない。歳の違う子達とも仲良くできる、PTAなどで学校が遠い、宇川に移住してきたこの小学校がいい、など理由はいろいろでした。

 その後質問、意見が参加者から次々と出されました。その多くは複式でもメリットは多くあり、それを充実させるべきだ、小規模校の実践で宇川小独自の教育を積み上げてきたそれをもっともっと活かして行くべきだ、人数は少ないが特に困ることはないし、子どもも喜んでいる、今後更に児童が少なくなってから検討するということでいいではないか、少人数でしっかり教えてもらい力も付いている、宇川より遙かに人数の少ない本庄小学では複式も複複式もあるが、しっかりやれていて保護者の評判もよい、とにかく間人までは遠い、小さい子どもの長い時間のバス通はさけたい、宇川の子どもを増やすことは考えないのか、というような要するに統合を避け、宇川小学校を残すことを考えて欲しいというものが圧倒的でした。

 それに対し市教委側は、教育長が、複式にもよい面もあるけれどこれからの時代に社会へ出て行く力をつけるには20人~30人のクラスが適切で、複式は適切ではないという説明をいろいろな言葉で何度も繰り返すという展開でした。

 実際に他の宇川より大きな学校の子ども達を見ていて、教育長のいうような子どもが本当に育っているのかと思う、どうなのか? という質問も出て、教育長は「教育はすぐには答えが出ない」などと苦しい答弁をするような場面もありました。

 子どもも減るし統合には基本的に賛成だが、通学の問題は大きいというような声もありましたが、発言の大多数は丹後小への統合よりも宇川小の維持をというものであり、市教委側は頑なに複式解消のために統合をというあの手この手のお話という感じでした。

 ところが最後に(午後9時になり)次長が、この懇談会のまとめ的なことを言われたのですが、そこで「この懇談会で皆さんの適正配置への理解が深まりました」と統合に参加者が納得したかのような言葉が出てきました。予定の時間も過ぎておりその場では特にその次長の言葉についての参加者の言葉はありませんでしたが、「全然違うじゃないか」と私はビックリしてしまいました。

 看過できないと思い、会の終了後、次長のところへ行って「あなたは(保護者の皆さんの)理解が深まったと言ったが、それは市教委の考えを皆さんが納得したという意味なのか?」というと、次長は「各学年での懇談会の中で市教委の計画に賛成の声もある、それを踏まえての言葉だ」とのこと。「それに皆さん私の言葉を認めておられた」とも。次長の言葉はこの懇談で「合意」が得られたという意味でのものらしいということが分かりました。

 あれだけ批判的な声が出ていたにもかかわらず、勝手に「理解が深まった」などと言ってその場で反論がなかったことでそのまとめが認められたなどとどうして言えるのか、とんでもないことです。そこで、「市教委の考えが全く変わらないということはよく分かったが、この場で皆さんがその考えを納得したなどとはとても言えない」と抗議を行いました。

 次長からはそれに対する反論は特になく、今日の場だけでなく各学年の懇談会の中で理解していただいたという旨の事を繰り返すだけでその場は終わりとなりました。

その後、各学年の声の一覧表を読み直すと、市教委の再配置の考えに賛成の声は38件中の6件、一方で明確に反対の声は15件もあることが分かりました。また、保育園・こども園の保護者の声では8件のうち6件が反対の声でもありました。これでどうして理解された、納得されたなどと言えるのか。次長の発言には大きな問題があると言わざるを得ません。

 何を言われても同じ内容を繰り返し、相手が黙ったら理解されたと一方的に判断する、それは余りにも無茶です。(彼らが培おうとしているところの)コミュニケーション能力からは遙かに遠い話です。そんなものが「合意」だなどとはとても言えません。

 今日の夜には下宇川地区のこの件での懇談会があり(19:00より久僧のアクティブライフハウス)、市長も来られるとのこと。市教委や市長がどんな事を言われるのか、似たような発言(判断)を繰り返すならば、少なくとも私はそれはおかしい(合意などではない)と言わねばなりません。

21/8/3(火)朝

懇談会の内容を伝える毎日新聞の記事

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