D96 風力のZOOM報告3、やりました! 本日、9月議会終了! 風力の請願、12vs7で趣旨採択!!   21/10/7(木)

 本日10/7(木)、9月議会が終了しました。定例議会6回目にして、議会の本質に触れたというか、多くの議員の認識のありどころが分かったというか、なんとも言いようのない今議会でありました。

 その最終日の報告の前に、10/3(日)の夜にやった風力発電所関係のZOOM報告③のまとめをまず簡単に。

 2回目の8/8以降10/3までの各動き(地域、市当局、事業者、議会など)と永井の思いや今後への課題を例によってPPを使って報告をしました。やっぱり40分以上のしゃべくりとなってしまいました。参加者は約20名。報告後はいろいろと質問や交流をして10時前には終了という流れでした。まあ、現状の把握と今後に何が必要か(できるかできないかということはあるにしても)という確認はできたように思います。参加された皆さんありがとうございました。

 僕の報告の部分は近々YouTubeにアップされる予定です。因みにZOOM②がごく最近アップされました(www.youtube.com/watch?v=i7S2Hix9FtA これ出ないかも・・)。またZOOM①は視聴回数が500回を超えていてビックリしました。

 さて本日の報告です。最終日ですので例によってR2年度決算などの議案の最終審査(要するに承認の儀式の数々)が山ほどあり、補正7号もあり、最後近くに風力発電所問題での請願の最終決定がありました。

 総務委員会の委員長報告である請願の「趣旨採択」に賛成が12名、賛成多数でそれで決定ということになりました。請願そのものに賛成は残りの7人ということです。討論では「趣旨採択」への賛成論が(中野、多賀野、川戸、鳴海、冨田の各議員)5人、請願の「採択」への賛成論が5人(橋本、水野、永井、田中、平林の各議員)ということでした。

「趣旨採択を」の論のメインは、議会がこの事業云々を審議する権限はない、ただいろいろと心配の気持ちは分かるのでその気持ちを汲みたいというようなものでした。一方「採択を」、の論は京丹後市の未来のかかるこの重大案件を市民の付託を受けた議会が吟味せずになんとするかというものでした。

 「趣旨採択」に賛成しなかった7人は採択賛成討論の5人と浜岡議員と東田議員の2名でした。会派という観点からは、共産党の3名、創明の2名、新政会の水野さんと丹政会の東田さんということです。新政会は1/7、丹政会は1/6、いろいろと会派の事情もあるのかなと思ったりしました。

永 井の請願採択への賛成討論を以下に紹介します。珍しく原稿を書いたのでコピペします。

 請願2号 大規模発電所県設計画を住民の立場から主体的に審査されることを求める請願書 についての賛成討論

 19番 創明 永井友昭

 現在丹後半島の山々に44基18万㎾の大規模風力発電所建設の計画があります。関係の皆さんの努力の結果、一定の市民の方々がようやく知るところとなってまいりましたが、まだまだ多くの方へということにはなっていません。

 市に関わっては依遅ケ尾山系の15基、磯砂山系の14基、合計約12万㎾が具体的な計画となり、他の2ヶ所の計画も本市と関わっております(太鼓山と丹後第一は工事の通路が丹後町を通る)。

 この計画に関し、永井と会派創明は、話を知った当初より丹後の自然と京丹後市の未来にとって重大な案件であると認識し、7/12に議長に対し、「美しいふるさとづくり条例」を有する本市と議会が、このことを坐して眺めていることは許されない。本市の素晴らしい自然環境を守り持続可能なまちづくりをめざして、議会としても積極的にこの件に関わるべきだとして、

1,計画の概要、地元の動き・声、市の基本姿勢と対応方法などを議会として適切な場を持ってしっかりと把握し、問題点があればそれを明らかにすること。

2,「美しいふるさとづくり条例」に基づき、市長へ審議会での審査を求めるよう議会として要望すること

という申入書を提出し、事あるたびにその事を重ねて要望してまいりました。2の審議会は上宇川の皆さんや市長の思いもあって実現の運びとなりましたが、1の議会で取り上げることは未だ実現しておりません。

 今回のこの請願は、正にそのことを求めたものであり全面的に賛同するものであります。

 事は、この京丹後市の貴重な歴史遺産、自然遺産の大規模な破壊に繋がりかねない大計画であり、私たち京丹後市民の付託を受けた議会が早急にしっかりと事業の詳細を確かめ、地元住民の声を聞き、課題があれば明らかにし、適切な意思表明をしていく必要があると考えます。

 議員の皆さんの中には計画はまだ抽象的であり、審議会ができたのでまずそちらに審査は任せ、事業者の「配慮書」を待って、それから必要なら議会も動けばいいではないかという御意見の方もおられます。

 しかし、現にこのあたりにこういう風力発電所を作りたいという具体的な計画があって地元への説明もされ、その地権者への接触が始まり、環境アセスの配慮書も作り始められているという状況の中で、何を悠長なことを言っておられるのだというのが私の実感です。事が動き出してからでは遅い。それが全国の例から導かれる教訓です。

 そもそも風力発電所事業はどれも20年限定のものです。それはFIT制度(再生可能エネルギー固定買い取り制度)によってその期間だけは高い値段で買い取ってもらえるという国の制度を利用しての事業だからです。

 建設には膨大な山の木を伐採して尾根を削らねばなりません。20年後に風車は撤去とのことですが、風車や道路で削られた山がそのまま返されます。このような事業が「持続可能」と言えるのか。どう考えても「持続不可能」です。

 また、風力発電所事業は風が吹かなければ当然ながら発電しません。その際の発電はどうなるのか、他の発電施設でのバックアップが必要不可欠です。いつでも調整がきく大規模な発電施設は実質的に化石燃料による火力発電所しかありません。CO2排出の一番の元凶と言われている発電です。要するに、風力発電事業は大きくなればなるほど、火力発電に頼らねばならずCO2削減には結びつかないという仕組みとなっているのです。

 再エネ利用の促進はもとより必要ですが、その内容と形態を慎重に審査して、広く環境負荷の軽減を確実にするものを考えて行かねばなりません。

 今年5月に本市は国のSDGS未来都市の選定を受け、その計画を先日提示していただいたばかりですが、このSDGSの全体構造はウェディングケーキという形で示されています。その一番大きな緑の最下層の円が環境です。緑の色が象徴するのは森林です。これを壊して「持続可能な」SDGSの未来都市を築くことはできません。豊かな森林の保全がまず第一のCO2削減のベースであることは論を待ちません。

 この請願を採択し、本議会が早急にこの事業についての調査を始めることを求めて、私の賛成討論とします。

21/10/7(木)夜

日が短くなりました。

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