D45 明日議会最終日! 一般質問の概要できました!  201217(木)

 12月議会も明日が最終日となりました。一般質問以降の報告ができていませんが、この間度重なる文教厚生委員会の委員会審査(カヌーセンターの条例、少人数学級の陳情、加齢性難聴者への補聴器補助の陳情)や12/14の補正9号などの審議など(ANA職員の観光公社受け入れの件では多くの質疑あり)ではいろいろと発言をさせていただきました。

 12/8の小生の一般質問の当日やり取りの概要がようやくできましたので報告します。9月議会のように全部を文字起こしするのは大変なので取り敢えず概要にまとめました。以下の通りです。

 議場の設備が新しくなり、今回各質問の最初にPPを使って問題点をより明確に解説することを心がけました。その説明につい力が入って最後の時間が足らず締めの言葉が言えませんでした。

令和2年度京丹後市議会12月議会 

永井友昭(創明) 一般質問 12/8(火)1番

皆さん、おはようございます。

19番 「創明」の 永井 友昭 です。

12月8日という歴史的な日に、新装なった議場のトップバッターで3回目の一般質問をできることを非常に嬉しく思います。

今回は4分野で一応14項目、初めてのものが3分野です。今回も本市の未来に向け、野の声を拾い、問題意識を持って質問したいと思っております。

1,ふるさと旅行券キャンペーンについて  9分 

✋ 最所に観光公社のHPと市の「広報きょうたんご」11月号の写真2枚を示して、「ふるさと旅行券冬旅」完売の様子を紹介。

①ふるさと旅行券「冬旅」、3分完売の状況。

Q,10/12の午前10時に売り出された「ふるさと旅行券「冬旅」」は、2500円の券1万枚が僅か3分で売り切れという異例の事態となったわけですが、この1万枚の券はどういう方がどのように買われたのか?

A,商工観光部長 全国のコンビニ4社の券売機で売り出し3分で完売しました。これは単に売れたというものではなく、ターゲットを明確にし、SNSや京都リビングを通じてカニや温泉をしっかり発信した結果です。販売状況は京都府が526店舗3780枚(37.8%)、大阪府379店舗2731枚、兵庫県231店舗1721枚などとなっています。

質問の中には特定の方が大量に買っているのでは? という疑義も含まれていると思いますが、そういうことは物理的にもできないということです。全国1384店舗で一斉に売り出され1回の申込に3分程度かかり、1回の発行枚数限度は10枚から12枚ですので、最初の人だけがそれぞれ買って売り切れたということです。

Q,京丹後市で買った人の数と枚数は?

A, 商工観光部長 券を使った方の数は分かるが、売れた枚数は分からない。市内で売れたコンビニの店舗数も確認できていません。

Q,「秋旅」(2500円5000枚、)を買った人との重なりは分かりますか?

A, 商工観光部長 コンビニで販売ということで分かりません。

②この旅行券の受け入れ宿泊業者の状況。

Q,受け入れ側の市内の登録宿泊業者の数はいくらで、非登録の業者の数はいくらか?

A, 商工観光部長 市内に180軒の業者がありそのうち109軒の業者が登録、全ての業者に募集をかけましたが約40%の申込がなかったということです。

Q,市内の業者を支援しようという企画だと思うが、相当数の業者がそれに乗ってこない。その理由はどういうものか?

A, 商工観光部長 「GOTOトラベル」の効果でお客さんが来ているので、それ以上受け入れられないということではないかと思っている。手続きは簡単ですし、「GOTOトラベル」で手一杯の状態ということです。

③市民からの不満の声について。

Q,この旅行券のことを知らなかった、券を買いたくても(買いに行っても)買えなかった、という市民の声がたくさん寄せられているが、市民の問い合わせなり苦情なりは市や観光公社へ何件来ていたのか?

A, 商工観光部長 観光公社に問い合わせ激増、10/15の時点で電話が150件、メールが1451件。発売時は観光公社のサーバーもダウン(約90分間)という状態であった。

Q,市民への広報は薄かったのではないかと思うが、どういう認識か?

A, 商工観光部長 とにかく広域に広報して売るということで、その効果は絶大であったと考えています。

④「京丹後の錬金術」という指摘について。

Q,国の「GOTOトラベル」35%、「地域共通クーポン券」15%に、本市の旅行券50%を加え、お土産10%まで入れると、高額な旅行を只で楽しんで土産までつくという実態となるが、10枚、12枚と買った人(400数十人)がそういうおいしい旅行を繰り返すというのは、「錬金術」とも言うべき過剰な事業と思うが、市長の見解は?

A,市長 コロナの厳しい状況の中で業者の皆さんと知恵を絞って考え出したことで、今後も予断を許さない状況の中で、むしろ応援をしていただきたい。

Q,コロナ禍で困窮する市民の増える中、特定の暇とお金のある人ばかりがおいしい思いをする事業になっているという側面をもっている。今後同様の事業には十分な検討が必要だと考えるが、市長の見解は?

A,市長 コロナ禍の中での厳しい市内の観光業者を応援する事業として考えたもので、是非多くの方に来て欲しい。議員の指摘とは認識が少し違う。今後もどうなるか分からない、応援をしていただきたい。

N,事業そのものを否定するものではありませんが、市民の声にも耳を傾け、事業の効果もしっかり分析しながら、より多くの市民に効果が還元できるようやっていただきたい。

2,指定管理施設の消費税負担について  5分 

✋ 最所に昨年2月市の指定管理施設に市から示された消費税アップ(10%へ)に伴っての使用料金アップの検討案の写真2枚を示して、これが実現していないと説明。

Q,本市の指定管理施設のうち、消費税を納めている施設は昨年度実績(昨年と今年度納入)でどこの施設か?その納入額は?

A,総務部長 指定管理団体36団体のうち消費税納入はR1で13団体、そのうち観光関連は9団体です。納入額については複雑で団体毎の把握はできていません。

Q,昨年10/1より消費税が10%となったが、本市の指定管理施設はそれに合わせた使用料等の値上げが実現していません。消費税納入団体は、これによって消費税増加分を事業者自身が負担しなければならないことになっています。市はこの件で何らかの施策を考えてはいないのか?

A, 総務部長 その分の補填を市がやるというようなことは考えてはいないが、消費税そのものをどうしていくかという問題意識は持っている。

Q,昨年それも含めて議論され実現されなかったと聞いているが、そのことによって事業者の負担は増えている現実がある。重ねて市はそのことをどう考えているのか?

A,国税である消費税を市が補填するということは考えていないということです。市の条例の方で何とかしたい検討したいと考えております。

N,既に消費税の増額は始まっています。早急にその検討を進めていただきたい。

3,本市海岸線の松枯れについて  5分  

✋ 最初に丹後松島と宇川の穴文殊(九品寺)の写真5枚を示して、海岸線の松枯れの実態を説明。

Q,本市の観光資源のメインは海岸線であるが、その景観が「松枯れ」によって大きく損なわれている。その実態を市はどう把握しどのような対策を取ってきたのか?

A,農林水産部長 毎年府がその実態の定点観測を行っている。被害の状況はこの3年の平均で186㎥ということですが、今年は9月時点で既に236㎥と大きく増加しているということです。対策としては国、府の事業を利用してヘリによる薬剤散布や薬剤の樹幹注入をおこなっています。薬剤の樹幹注入は市内を7つのゾーンに分けて毎年1ゾーン毎に7年周期で行っているということです。

Q,被害は増えていることを実感しています。その対策は極めて不十分だと思っています。穴文殊の対策にしても今年は樹幹注入を半分だけとのことです。もっと本腰を入れてやっていただけないか?

A, 農林水産部長 府のレッドデータブックや保護指定の場所は重要です。防除事業の範囲の拡大を行い、対策を強化したい。市の単独事業も考えていきたい。

Q,松枯れ対策は府が調査し市がやるということか?

A, 農林水産部長 そういうことです。

Q,京丹後市の海岸線は府の掲げる「海の京都」の表玄関。府がその保護の為に指定するポイントもたくさんある(穴文殊はその筆頭)。そのような場所は府にも対策を働きかけ重点的に守っていかねばならないと考えるが、市長の見解は?

A,市長 本市の大切な資源です。しっかり取り組んでいきたい。

N,数百年という価値ある黒松が今目前で何本も枯れようとしている。早急に対策をとっていただきたい。

4,米軍基地に関わる問題について 11分  

①新型コロナ感染情報問題

✋ 最初に米軍の新型コロナクラスター問題で写真5枚を示して、市長や米軍の動きと府の広報の実態を示してその不十分さを説明。

Q,米軍からの新型コロナ感染に関わる情報が出されないとして市長は何度も国、米軍へ要望し、知事も同様の事を行い、「改善された」とのことだが、「米軍の異例の対応」で出てきた情報は9/2の1名分だけか? 

A,健康長寿福祉部長、市長 結果としてそうだ。

Q,あれだけいろいろとやってたった1件、とても不自然に思えるが、それ以外の情報は来ているのか?

A,市長 公開は府で出されている形だが、様々な情報は共有されている。

②米軍関係者の事故情報問題

✋ 最初に写真5枚を示して、10/16の「安安連」24で防衛局が出してきたこれまでの事故の分類表と、実際そこに「軽微」として分類されている事故がとてもそうは思えない実態を説明。

Q,市長は7/7の酒気帯び運転事故の件での7/10の緊急「安安連」で、事故情報の開示について昨年来の変更では基準が曖昧でケジメがつかないとして、当初の約束通り情報を出せと防衛局に要望し、防衛局は「検討する」とのことで、10/16の「安安連」24で出されたのが「軽微93%」の円グラフによる事故分類の整理で、この中には電柱へし折り事故や駐車場激突転倒事故など大変な事故も軽微とされている。実質的に市長の求めたことが無視された回答となり、市長はその何も変わってないことを再度批判して再検討を求めたが、この防衛局の態度をどう考えておられるのか?

A,市長 始めて文書で整理されて出された。改めて、何を持って「軽微」とするのかを明らかにするよう求めている。グレーなものはその都度報告するよう求めている。

Q,明確になるまで当初のように全部出せと言われているはずだが?

A,市長 前回言ったが結果として出ていない。だが、平成31年3月に防衛局が一定のものを出したのでそれを元に戻すのには無理があるとも思っている。現在防衛局で検討しているので、その内容が次回「安安連」で出されることを期待している。

Q.たとえ結果として軽微な事故(駐車場で少し擦ったとか側溝に脱輪したなど)でも、重要なのはその原因である。基本的な車のコントロールができていないなら市民の安全には大変な脅威となる。結果の報告だけでは安全に繋がらないと考えるが、市長の見解はどうか?

A,日本のルールが米軍に適用されず、何か隠されているのではないかということが疑念の元になっている。日本社会のルールが適用されるよう、準じた扱いができるようになればいいと思っている。

③防衛局の「約束10項目」のまとめについて ※この件は特に写真なし。

Q,10/16の「安安連」24で出された防衛局の「約束10項目のまとめ」について、市は現在どういう検証をしているか?

A,今回初めて文書でいただいた。事故の件も含んでいる。今、精査をしている最中だ。

Q,この文書は問題となった事件事象を単にまとめただけで、積極的な安全安心の検証にはなっておらず課題が明らかにされているわけでもない。市はどう捉えているか?

A,指摘の通りだ。取り敢えずこれまでの事実関係をまとめたということだ。これを元に我々が精査して課題があれば言うということだ。

④11/3の日米共同訓練について

✋ 最初に11/3の日米共同訓練の様子の写真4枚を示して、武装した自衛隊部隊が米軍基地に入って武装した侵入者を銃撃戦の末に制圧するという訓練の様子を説明。尚、この写真4枚については使用の適正に疑義があるとして、質問終了後議長の判断で一旦消去。

Q,11/3に経ヶ岬米軍基地で自衛隊の部隊が武装した侵入者を銃撃戦で制圧するという訓練がやられ、隣接の寺院など周囲に激しい銃声(空砲)が響いた。市はどう考えるか。

A,副市長 福知山の第7普通科連隊から50名が来て米軍と共に自衛隊法に基づく警護訓練を行った。全国でも同様の訓練がなされており、事前に地元へも説明した。今回で4回目であり空砲を使ったのは初めてだ。

Q, 基地受入れ当初の説明では外部から攻められることはないとのことであったが、完全に攻撃されることを想定とした訓練だ。実際のこのような事が起こるなら地元の住民はどうなっているのか。平和憲法の下、専守防衛を大原則とする自衛隊の訓練として行き過ぎたものであると考えるが、市長の見解は?

A,米軍が来たから特別にやっているものではなく、どこの自衛隊でもやっていることであり、経ヶ岬の自衛隊基地でも空砲を使用した訓練は従来からやられている。一方で、突然というようなことは困るので、事前に説明し、地元の声も聞いて安全安心を確保しなければならない。

N、昨年7/10には米軍の国道へ銃口を向けた訓練が行われ、今回は自衛隊の銃撃戦訓練が行われた。内容がどんどんエスカレートしてきている。地元住民としては耐えられないものがある。 以上で質問を終わります(同時に終了のブザー)。

★ 本日12/8は我が国が米国を敵として戦争を始めた日(84年前)です。今その国の軍事基地を我が国の青年達が命をかけて守らねばならないという現実に、私は極めて深い憂慮の念を抱きます。 ということを最後の言葉としたかったのですが、時間がありませんでした。

20/12/17(木)夜

3分でソールドアウト。
一般質問の翌日に伐採されました。
酷い事故が「軽微」と分類されています。

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