D46  新型コロナ感染拡大!! 12月議会終了!   201227(日)

 今年ももう1週間を切りました。怒濤のようなこの1年が終わろうとしていますが、新型コロナの感染拡大が止まりません。連日全国の感染者が過去最高を更新していますが、京都府も、京丹後市も同様の事が起きています。

 京丹後市では7月、8月の米軍絡みのクラスター問題(15名)以降感染の情報がなかったのですが、11月の初旬に1名、下旬には数日間に5名(累計21名)の陽性者となり、12月に入ると13日に1名、23日から昨26日までに一気に27名(福祉施設でのクラスターが中心)が確認され累計で49名(12/26現在)ととても厳しい状況になっています。年の瀬を迎える中、感染された方、医療関係者を始め関係のみなさんの大変を思うと言葉がありません。府、市ともに万全の体勢でと言われてきましたが、これだけ増えてくると心配でなりません。

 このような状況の中であらゆる集まりが中止、自粛となっていますが、市は例年正月明け(1/4に予定)にやっていた賀詞交換会を中止としました。忘年会や地域の互礼会なども軒並み中止と聞いています。大雪の予報もある中、厳しくて静かな正月となりそうです。

 12/18(金)に12月議会が終了しました。一般質問や議案の審議の中で多くの時間がかけられた件として、市の新型コロナ観光対策に対するものがありました。

 市は新型コロナ対策と観光政策を両立させるという観点から、市を挙げてのコロナ防止対策を行う一方で、今年度市内の宿泊施設を応援する「泊まって応援キャンペーン」、「ふるさと旅行券 秋旅」、「ふるさと旅行券 冬旅」など立て続けに事業を行ってきました。

 「冬旅」については、1万枚の旅行券が僅か3分で完売ということで大きな話題となりました。市民置き去りではないかという声をバックに小生は一般質問で少し批判的な質問もしましたが、特定の人が大量に買うということはなく(販売に日数のかかった「秋旅」はネットに転売らしきものが出たとか)、とにかく市内の業者を支援する施策であるということでした。

 この一連の観光施策の次なる一手として12月議会に補正9号として出されたANAの職員の観光公社受け入れと、ANAと連携したダイナミックパッケージの京丹後市での展開と首都圏での市の広報の事業について、多くの質疑や意見、討論が議会最終日にも展開されました。

 ANAとは言うまでもなく日本の国際的な航空企業の全日空のことです。予てより社員を地方へ派遣してANAの情報やノウハウを生かした地域活性化のサポートをという事業を行っており、その一環として京丹後市にも声がかかって今回の企画となったと聞いています。

 具体的には、ANA関係の企業より観光分野に堪能な方を1名、市の観光公社に向かえて企画広報等の仕事をしていただく。一方でANAのダイナミックパッケージという飛行機とレンタカーと宿泊施設をまとめた旅行商品を市の特別クーポン券(5000円を1000枚)を絡めて京丹後の宿泊施設との間に拡大させ、それも含めたPRを東京の電車の中でもやろうというような事業となっています。

 予算額は、ANAから迎える方の人件費がほぼ年間1000万(あらゆるものを含めて)、ダイナミックパッケージの支援が700万、東京などでの広報に540万円というような計画となっています。

 議会の議論の中では、世界的なコロナ禍の中で今大変な経営苦境に立っているANAを救済する側面が強く人件費も高額であり、ANAばかりが得をする事業ではないか。費用対効果はどうなのか。ダイナミックパッケージの契約をしている京丹後の宿泊事業者は僅かではないか(現在3件)。他の業者との比較はしたのか。などの批判的意見も多く出され(主に丹政会)、一方で世界的な有名ブランドを利用できる千載一遇のチャンスである。京丹後市観光政策の次の一手(基本計画は来年の「GOTO」後を睨んだ事業)として大きな価値がある。という歓迎意見も出されました(主に新政会)。

 小生は約1000万円(基本ANAでの待遇を保障する)という人件費が市長を初めとする市の職員の給与等に比しても法外ではないか、ANAに譲歩しすぎではないかという思いで質問もしましたが、人件費には国の補償がほぼ半額出るし、業界の相場通りだということでした。

 最終的には欠席1名、退席2名、16名の賛成(出席議員全員、創明も賛成)で補正9号は可決されました。この案件は質疑、意見交換、討論を通じてこの議会で最も時間を費やした議案として覚えておかねばと思っています。

 どちらにしても、今年度新型コロナ対策として補正予算で次々と出されてきた観光関係の事業について、その効果の検証は今後です。来る3月議会ではR3年度予算が審議されることになりますが、当然ながらその検証が反映されていくことになります。コロナ禍の今後がどうなるのかがその行方を握っていますが、とにかくしっかりとチェックをして行かねばなりません。

20/12/27(日)午後

ANA関連事業のイメージ。
クーポン券、宣伝費等。

永井友昭チャレンジダイアリーをフォローする!

ご寄付(カンパ)をお願いいたします

永井友昭が代表を務める政治団体「京丹後宇川の風」へのご寄付をお願いいたします。京丹後市外に在住の方でもご寄付を受け付けておりますので、何卒ご支援のほどお願いいたします。