D66  6月議会始まる! 市庁舎増築棟、抱き合わせで再提出! 一般質問は20人!!  宇川に巨大な風力発電所の動き!!   21/6/14(月)

 6/10(木)、6月議会が始まりました。初日のこの日の内容は、市長の給料カットなどの条例改正いくつかの承認と、R3一般会計の補正3号の提案説明と委員会付託、人権擁護委員15名の承認などで、午後2時半頃には終わりました。

 市長の給料カットというのは、3月議会で可決された問責決議を受け市長がパワハラ問題への反省と責任を示すということで、7月の給料の10%カット(今年度は既に10%カットをしているので7月は20%カット)を行うというものです。その数字の根拠は? という質問に、同様の問題への一般職員の処罰令や他の自治体の例も勘案して、一般職員より重くということを念頭に算定したとのことでした。永井も何か一言を、と思いながら結局言えず、全会一致で承認されました。

 補正の3号は、新たなコロナ対策などの追加に加え、3月議会で断念した「市庁舎再配置計画」が新たに「まちづくりグランドデザイン推進事業」として、①都市拠点検討会議設置(36万円)、②網野庁舎跡地活用構想(48万円)、③庁舎増築棟整備基本計画(1536万円)の3本立てで出されました。③の部分は議会に拒否された3月議会のものと全く同じ内容です。

4つ合わせてみました。

 要するに増築棟さえ作ればいいのだという事でなく、将来の長期的な都市拠点をしんざん小学校跡地なども活用しながら山陰近畿自動車道の峰山インターの接続地辺りに総合的に考えることと、網野庁舎の跡地を活用して網野の新しい市民交流センターも考えていくこと、そこに増築棟をリンクさせて、考えて行く。この上に都市拠点等まちづくり推進基金(1億円)を創設するというのもセットとなっています。

 会派創明では、必要性が市民に説明されず納得されていない、将来への負担や行政サービスのあり方が示されていないなどの理由で、3月議会では増築棟案に批判の論陣を張りましたが、今回は説明資料で今後の主な市庁舎施設の更新などの方向や部局の配置の予定と負担の試算などが示され、業務の効率化なども示されました。因みに市の試算ではR6年までの合併特例債を使って増築棟などを整備すれば、そうしなかった場合に比べて8億8000万円安く上がるという結果となっています。数字の根拠やどこまでのことがその数字に入っているのかが曖昧なところもありますが、そういうものが出されました。

増築棟は安いという試算

 6/22からの一般質問ですが、最終的に議員全員の20名がやることになりました。議長の金田議員もやられるということです。通例として議長は一般質問をやらないというような慣例のようなもの(中立性の担保・・?)があり、その事についてのいろいろな意見もあったようです(永井も言いました)が、市政と議会の今後のために敢えてやりたいということで決断されたようです。法的には議長にも議員としての質問権はありますし、その場合の方法(副議長が議長席に座って議事を仕切る)も規則の中に明示されています。発言順位は20番で最後になります。今議会の注目案件の一つです。

 6/11(金)は予算決算常任委員会。初日に付託された補正3号の質疑がその主な内容でした。補正3号は総額約3億8000万円。質疑が多かったのはやはり増築棟を含む「まちづくりグランドデザイン推進事業」に関わる件、続いてSDGs推進事業、ゼロカーボンシティへのロードマップ策定、獣害対策実証事業などです。

 永井はグランドデザインについて、これは丹後町が全く蚊帳の外(ほとんど大宮-峰山-網野ラインのデザイン)ではないかという思いを口にはしましたが、うまく質問できず網野町跡地事業が増築棟推進の根拠になっている点を質したに止まりました。いろいろと執行部の書いた画を見せていただき、モヤモヤしたものを持ちながら最終的にどう判断するか、考えねばなりません。

 ゼロカーボンシティへのロードマップ策定(910万円)では、最近宇川地域に突然持ち込まれた風力発電所建設の話に絡めて、ロードマップに地元地域の状況や声がしっかり反映されるような内容は出てくるのかと質問し、それも含めて今後だという回答を得ました。

 獣害対策実証事業(1323万円)は、12月議会で承認されて行われた市内4ヶ所での獣害被害調査を踏まえて更なる対策のためのその4ヶ所での実証事業ということです。何人かの質問の中で、その地域がどのように関わるのか、その実態はどうなのか(実際にはやるべき事がやれてないのに補助が妥当なのか)ということが指摘もされました。永井は、できないという現実のある中でどうやって耕地と耕作者を支援するかという視点が必要だと改めて思いました。

 ゼロカーボンで出てきた宇川での風力発電所建設の話ですが、6/5(土)にその建設候補地の上宇川区長会への説明会があって永井も参加しました。丹後町の依遅ケ尾山から力石地域(豊栄と上宇川の一番奥の地域、離村で今は無人)の尾根筋に15基もの巨大な風車を持つ「丹後半島第2風力発電所」を、国のエネルギー政策に乗るという形で前田建設工業(大手ゼネコンの一つ)が計画(事業総額は宮津日ヶ谷と合わせて約300億円)しており、その調査にすぐにも山に入らせて欲しいという要請がありました。豪雨災害に何度も合っている宇川水系の山に大土木事業などとんでもないという声が圧倒的でしたが、彼らはやる気まんまんという感じでした。市の担当者もおられて、民間のことなので中立的な立場でというようなことでしたが、住民の生活と命に直接関わるような大事業です。今後そんな事は言ってられないと思います。

 共産党の平林議員が一般質問でこの件を取り上げます。注目です。

 宇川というところ、どうしてこう大きな問題が次から次から押し寄せてくるのか・・。

 最後に、今テレビで流れているキリン淡麗グリーンなんとかのCMが補正3号の「フィルム・ブランドプロモーション事業」というのに関わって話題になっていました。このCMに出てくる久美浜町蒲井の「ツリーハウス」を夏の丹後の顔に使おうということです。

 話には聞くものの永井は未だ見に行ったことがなくて、先輩議員に場所とかを教えていただき「あそこか」と納得した次第。場所は蒲井海岸の奥の浜づたいでは行けないプライベートビーチでした(陸路は災害で今通行不能状態)。ここは久美浜原発計画では埋め立てられる予定だった場所です。そういう場所がこうして宝になる。軽々しく大型事業に乗ってはいけないという典型例だなと思ったりします。

蒲井のツリーハウス

12/6/14(月)夜

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