D104 風力発電の審議会1回目開催! 宇川小存続の署名、住民の70%以上!! 12月議会に「学校適正配置計画」を提案!!   21/11/23(火)

 12月議会が目睫の間に迫ってきました。一般質問の通告期限は明日です。例によって当日は心配なので昨日(11/22(月))、エイっと提出しました。その内容を上げたいところですが、その前に前々回11/8の報告以後の重要な動きを報告しておかねばなりません。

 先ずは風力発電所関係。

 11/11(木)に「美しいふるさとづくり審議会」(風力発電事業計画審議)の第1回目の会合が開催され、永井も傍聴しました。

 会議の冒頭中山市長の挨拶があり、「まだ何も決まっていません。今後いろいろと調べて判断するということです」とのこと。その後構成委員さん(10名)と参考人(アドバイザーの方3名と丹後町の地元代表)の紹介があり、会長の奥谷三穂さん(審議会の専門家委員で府立大学の客員教授の方)へ市長より諮問がなされて、会長の司会のもとで実質審議が開始されました。因みに副会長は中江吉徳さん(丹後町の連合区長会長で市の区長連絡協議会幹事)です。

市長から奥谷会長への審議の諮問

 内容は、まず市の市民環境部より経過報告、そして丹後第一と丹後第二の前田建設工業より計画の事業説明、市よりアセスメントや配慮書手続きの流れ、さらに前田建設より「計画段階配慮書」の説明などと続きました。説明の区切り区切りで委員やアドバイザーからの質疑がありそれに事業者(前田建設工業)が答えるという形で進行されていきました。今回は丹後町の方の事業が審議の対象で地元からの参考人も丹後町からだけということ、磯砂山風力発電の方の事業者(自然電力)は来ておられませんでした。

 アドバイザーや委員さんからの質問には、やるとすれば地域に喜ばれるものでなければならない、心配や不安への対応、地域活性への視点が大切である、公にされている情報だけではなく地元に即した様々な声を聞いていく必要がある、従来の環境配慮書は調査が甘い、説明会は要望に応じてどんな人にもやっていただきたい。というような厳しめのものが目立っていたように思いますが、前田建設は今後検討しますという回答がほとんどという感じを受けました。説明会は求めがあればやりますとのことでした。

 他の予定があって永井は途中までしか聞けませんでしたが、地元代表の方からはブレードを運ぶ方法が非常に重要で、通路の関係からこれを早い段階で出してもらわんと大変なことになるという強い要望が出されたとのことです。

 会長さんを含め委員さんの中には地域づくりに詳しい方もおられます。今後の審議内容には大きく注目していかねばなりません。

 次に「学校適正配置計画」関係。

 11/4(木)に教育委員会の定例会が開かれ、「計画」が承認されて12月議会には提案されそうだ、一方で宇川小存続の署名集めが精力的になされていると前々回報告しました。

 11/12(金)、その「小さくとも輝いている宇川小学校の存続を求める」署名が「宇川小学校の統廃合を考える有志の会」より教育長と市長へ提出されました。永井は地元議員として、市長への提出の場に立ち合わせていただきました。

 新聞報道でいくつも取り上げられていますが、署名数は733筆。宇川住民の70%以上、宇川小学校の保護者の約80%の方の賛同を得た数字となっています。下宇川地区の全有権者数は先日の衆議院総選挙の時点で1116人ですが、高齢等の理由で病院や施設におられる方々(50人以上)、地域と関わりの無い自衛隊の経ヶ岬分屯基地の隊員さん方(50人以上?)、地元に住民票をおいたまま出ておられる学生さんなどの状況を考えると署名対象者の母数は1000名程度(おそらくそれ以下)と考えられます。

 「これが宇川住民の意思です。しっかりと受け止めて下さい。」という会の代表の言葉に、市長は「何度かの説明会で皆さんの思いはいろいろと聞かせていただきましたが、改めてその思いは分かりました。しかし、複式学級を避けるために統合すべきという私たちの考えは変わりません。だから議会を通っても理解が得られなければやらないという計画としました。12月議会に出したいと思っています。」ということでした。会の方の「この署名の意を汲んで、提案は見合わせていただきたい。」という重ねての言葉にも同じ内容の回答が繰り返されました。

署名の提出

 この署名の数字の意味するものは何か。そのものズバリ、宇川では宇川小学校の統合にノーである。理解は得られてはいない、合意はないということです。

 永井が思うに、この数の示すものは単に小学校を残せというだけの事ではなく、それ以上に宇川の住民全体の地域としての危機感の強さであろうということです。市長の想像力はその強い危機感まで届いているのだろうか。

733筆

 署名提出後の市長と新聞記者とのやり取りも聞かせていただきましたが、「住民保護者の同意のない状況では進めないと言っていたのに、計画の提出はおかしいではないか?」という言葉に対して、市長は「計画の中に全体の計画が承認されても個々の地域で理解が深まらねば決定しないと明記してあるから矛盾はしない」と答えておられました。また、「宇川での同意は得られたと考えるのか?」という問いには、「そんなことはこの通りで得られていませんよ。」というやり取りもありました。

 計画には、具体的に「令和4年度に複式学級の編成が予想される宇川小学校を丹後小学校に適正配置します。」と書かれています。その一方で、適正配置の決定という最後から2つ目の項目のところに「適正配置については、一律に進めるのではなく・・・地域住民、保護者との丁寧な話し合いを重ね、理解が深まったと判断された場合、その実施及び時期を決定します。」と書かれています。この「適正配置の決定」という一文は宇川地域での8月に行われた2度の説明会・意見交流会での圧倒的な反対の声から追加されたものです。大きな意味を持つ一文だと思う一方、とにかく全体計画の議会承認を得るためだけの口実のようなものとも思えます。 少なくとも、今の宇川では理解は深まっていません。

 11/19(金)には、12月議会へ向けての議会運営委員会が開催され、「京丹後市学校適正配置基本計画(案)」が議案124号として正式に提案されることが確認されました。提案されれば文教厚生委員会へ付託されることも確認されました。一方でこの計画案の見直しを求める陳情が2本(1本は署名を提出した宇川の会から、もう1本は奥丹教組から)出されていることの報告も受けました。

 永井は、昨年の12月に最初にこの話を聞いて以来、議会の度に一般質問で取り上げ、宇川地域の声を聞いて回り、説明会に欠かさず参加して経過を見続けてきました。今、宇川地域の圧倒的な民意が確認された中で、その思いをとにかく言葉にしていかねばなりません。

21/11/23(火)夕

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