D151 本日チャレンジ9号を全市に入り込み!    22/8/14(日)

 暑いけど不安定な日が続いています。盆を迎えて、海のお客さんもピークです。一方でコロナの嵐も収まりません。ウクライナの戦争が続く中、台湾を巡ってのアメリカの暴挙と日本の追従、中国の対抗措置、というとっても(日本にとって)まずい状況が続いています。遠い所も近いところも心穏やかでない日々の永井です。

 7月の終わりには出したいと言っていた宇川の風のチャレンジ9号を、本日京丹後全市に新聞折込しました。予定が2週間遅れたのはそれなりの事情がありますが、ここには書きません。お盆のさなかで多くの折込があるのかと思ったら、数枚でした(丹後町だけかも知れませんが・・)。奇しくも共産党の皆さんの折込と重なりました。偶然というか永井のが遅れて偶々重なったということでしょう。

 とにかく今回も出せたことでほっとしています。現物はB4版の裏表となっています。そちらの方を是非と望まれる方は永井へ何らかの連絡を下さい。たくさん残してあります。

 ※090-3272-37125 tx-nagai@maroon.plala.or.jp

 今回の内容は、いつもの議会一般質問のハイライトと、重要案件を2つ。庁舎整備問題と風力発電所問題です。議会を終えてと(N)の一言もいつもの通りです。懇談会は今回は企画しておりません。以下にその紹介を紹介します。

6月議会終了! 議員3年目に入りました。

議員活動、あっという間に3年目に入りました。6月議会の一般質問を中心に庁舎整備事業、風力発電所問題など最新の重要案件についてのチャレンジ9号をお届けします。

1 ロードマップ、再エネ

永井:ゼロカーボンを目指すロードマップ、遅れているが完成までの流れは?

市民環境部長:先日パブコメを終えた。7月には確定版を出したい。

永井:行程図では2013年に比較して2050年にはカーボンをゼロにということだが、現在の数字は2019年のもので、2013年に比べて19.3%減だ。この数字の意味は?

市民環境部長:2019年と2013年のCO2排出量を比べての数字である。19.3%という数字は、再エネ、省エネに人口減少による自然減も含めたものだ。 

◎ロードマップの行程図

永井:マップの説明ではCO2削減の数値は生産側ではなく消費側のものとのことだが、その数値はこちらで把握できるのか?

市民環境部長:現状では市としての全体を確認できない。

永井:それでは私たちが今どこにいるのか分からない。これは大きな課題だ。

永井:マップの中で市民、事業者の具体的な目標は?

市民環境部長:具体的な目標は3つの将来ヴィジョンを掲げ、取り組み例を示している。

永井:たくさん書かれているがとても分かりにくい。

永井:ゾーニング、今年度からの2年でやれるのか?

市民環境部長:皆さんのご意見も聞いて仕上げていく予定だ。

永井:マップの中に再エネの「導入可能地域」とか「重点検討地域」という区分がある、これとゾーニングの「保全エリア」が重なったらどちらが優先か?

市民環境部長:今は答えられない。事業者が決まったら確認したい。

永井:これは非常に重要な点である。

永井:マップでは「地域新電力」よりも「地域エネルギーサービス事業」という言葉が多く、民間のイメージが強い、市の「地域新電力」の発想は後退したのか?

市長:市がイニシアティブを取って「地域新電力」を立ち上げる方向は変わらない。最近新電力が直面している状況は厳しいが中長期的に見た時の大切さに変化はない。

永井:「地域新電力」は自立分散、地域循環のキーになる。とても重要である。

2 風力発電所計画  

永井:前田建設、自然電力の「配慮書」以後の動きは?

市民環境部長:前田建設は風力発電設置場所の調査等に時間を要し、「方法書」の時期については未定。本年9月のFIT(固定買取制)入札は見送るとのことだ。自然電力は、基本設計の原案を作成して住民に示す予定、「方法書」は秋頃。FIT入札作業を進めている。

永井:この件に関わって、最近防衛省が大型風力の事業者に待ったをかけていると聞く。その中に経ヶ岬の基地もあるが、これが計画の遅れの背景ではないのか?

市民環境部長:そういうことは聞いていない。

永井:市長は昨日審議会に土木工学の専門家も検討したいと言ったが間違いないか?

市長:申した通りだ。

永井:説明会では事業者のいい加減な説明が目立つ。地域からの要望でもある市独自の調査はやらないのか?

市長:環境アセスはあくまで事業者の責任においてやるもの。審議会の中で事業計画もしっかり審査し事業者に求めていきたい。その上で熟度を見て市の態度も明らかにしたい。

永井:私は29基の風車予定地を全部歩いた(厳しい場所ばかりだ)。市長自身が直接見に行くという考えはないか?  ◎第二風力の7号基の予定地の写真

市長:タイミングを見て必要なことはやりたい。

永井:いつでもどこでもご案内させていただく。 ※市長苦笑。

3 市政の諸課題  

永井:最近の市の不祥事について、原因の分析はしているのか?

中西副市長:ヒューマンエラーの重なりが原因と考える。防止のためにはミスが起きにくい環境を作ること、そのためには快適で働きがいのある職場作りが大切。市役所では今年度から業務改革、働き方改革プロジェクトを全庁的な取り組みとして開始した。市役所をあげて信頼回復に努めたい。

永井:数多い新規事業などで職員に混乱やストレスがあるのではと危惧する。市民に「またか」と言われるようなことがあってはならない。

永井:178号線の沿線の草が繁茂して海も見えず危険でもある。聞くと国道の草刈りは府の管理で一夏に1回切り、観光立市を掲げる京丹後市が山陰海岸ジオパークを売りにする中で海岸通りの178号線がこんなことでいいのか?  ◎178号沿線の写真

建設部長:地元からの声もあり、通学路の安全確保の面からも府へ要望していきたい。

永井:観光の観点からはこれからの7月、8月は儲け時だ。市が単費ででもこの観光に関わる部分は刈るというような考えはないか? 

市長:府がやるのが筋だが、その思いは同じだ。市としての対応も考えたい。

永井:筋も何も草が茂って見えないし危険だ。

4 米軍基地、自衛隊に関わる問題 

永井:最近米軍基地の発電機がマフラーのない新しいのになった。騒音はどうなったか?

中西副市長:今年4月から5月にかけて6台の全ての発電機が新しく取り替えられた。「安安連」の報告では静音型で、わずかに聞こえる程度とのことだ。

永井:私は何度も聞くがそんなに静かになったとは思えない。市の対策室や防衛の現地連絡所で計測はしてないのか?

中西副市長:していない。今後、防衛局にも求め、市としても実施していきたい。

永井:重要土地規制法、6月になったが国の動きは?

市長: 内閣府に審議会が設置された。ここで基本方針が定められ地元自治体の意見が聴取されると認識している。国の動きを注視し地元の皆さんの声も聞いて対応していきたい。市からは説明会の開催と地元自治体の意見表明の場を国へ求めている。

永井:5月中旬自衛隊の通信訓練が、経ヶ岬の駐車場を半分ほど立入禁止にして行われていた。私はこの訓練を目にして、防衛の連絡所と基地対策室に問い合わせをしたら「聞いていない」ということであった。どういうことであったのか?

◎自衛隊訓練の写真

商工観光部長:この件、観光振興課へ自衛隊から連絡が入り、当日の経ヶ岬駐車場の使用予定について問われたので、関係者に聞いて予定はないと回答したということだ。

永井:地元の者や観光者にとっては突然で何も分からず苦情もあった。場所が場所だ。米軍基地も航空自衛隊の基地もある、対応が不十分ではなかったか?

危機管理監:自衛隊には事前に周知をするように対応してきたが、今回少しその辺が欠けていたと思う。今後そういったことのないよう周知を求めていきたい。

永井:この訓練でヘリコプターがやってきて宇川の空を飛び回りヘリポートへの発着も繰り返し、大変な騒音であった。特に通路直下の尾和地区は深刻な状況であった。市の見解はいかがか? 

危機管理監:今回の訓練で市へ直接の苦情は聞いてないが、自衛隊には事前連絡の徹底と騒音防止の措置を求めていきたい。

永井:現在日本海はきわめて複雑な状況にあり米軍基地、自衛隊基地のあるところは非常にナーバスな状態だ。その認識を持って住民の安全安心の確保を求めて頂きたい。

 ★「直近の重要案件」

①庁舎整備問題

 昨年6月議会で可決された庁舎整備計画の具体的な設計へ向けての議案が3月議会に提案されました。床面積6500㎡4階建の増築棟をメインとする総額約54億円の計画を前提とするものです。付託を受けた予算決算常任委員会で審査の結果、賛否は9対9と同数となり(創明は規模が大き過ぎるし市民の理解を得られていないとして反対)、谷津委員長の採決でこの議案は否決となりました。

 本会議での否決が避けられないこの事態を重く見た執行部は、4月臨時議会でこの議案を一旦取り下げ、増築棟の規模を縮小し5000㎡3階建、総額約45億円での再提案を行いました。この議案は多くの質疑を経て、最終的に3500㎡3階建、総経費約36億円の修正案が丹政会より出され、その修正案が15対3で可決されることとなりました。

 反対と賛成が拮抗する中、「市の身の丈」ということと考え合わせながら、どちらの論にも一定取るべきところがあると思う永井は、この再提案について大いに悩みました(8号でこのことを「分水嶺に立つ」と表現)。議論がここまで来ればオールオアナッシングでは事が先に進まないと判断し、最終的に修正案に賛成をしました。

 6月議会ではこの件で庁舎整備等特別委員会が作られ、永井もその委員になりました。修正案に基づいての執行部の具体案は増築棟4000㎡3階建、総額約40億円ということで、なぜ3500㎡でなくて4000㎡なのかの突っ込んだ質疑があった後この案が承認されました(永井も承認)。 ◎各案の一覧表 

②風力発電所問題

 京丹後市に計画のある前田建設の依遅ヶ尾山系と自然電力の磯砂山系の29基の風車の予定地ですが、とにかく現場を直接見てこなければと5月から6月にかけて全て歩きました(7月には全44カ所を制覇)。

 依遅ヶ尾山系は地滑り土質地域で、狭い範囲の厳しい尾根や山に15基が集中して予定されています。過去にズレたところが随所にあり、予定地そのものが深い谷へズレ込んでいるようなところもありました。 ※表面の右下の写真参照。

 磯砂山系は峰山町大萱の深い谷をグルッと囲むように長い尾根に14基が予定されていますが、花崗岩の風化した真砂土の尾根が延々続く土質を古くからの広葉樹が辛うじて保持している場所でした。 ◎磯砂山系の予定地の尾根の写真

どちらの予定地も尾根のどこに道を通して、どこに風車の広場を作って、その削った膨大な土砂はどこに盛り付けられるのか、雨の対策はどうなるのか、谷や川がどんなことになっていくのか、想像するだけで大変なことだと思われました。

今年に入って防衛省が防衛施設のレーダーに巨大風車が悪影響を及ぼすということで事業者との協議を始めたという情報が入っています。

両事業所ともに京都府と経産省から「配慮書」への厳しい意見を受け、「方法書」は遅れています(前田建設は未定、自然電力は秋頃)が、計画は進められています。

先日、専門家による調査で予定地域に希少な植物が何種も自生していることが確認されました(府内初見のものもあり)。丹後の自然の価値を再認識し、改めて「守らねば」と思っています。

6月議会を終えて

期数の多い先輩議員の一般質問、本当に勉強になることが多いです。6月議会は殊にその感を強くしました。産業建設委員会の副委員長を拝命しました。

(N)の一言

国政が波立っています。元首相の国葬、防衛費の倍増、永井は反対です。  2022/08/14(日)

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