D157 9月定例会終了! R3決算に意見二言!!   22/10/6(木)

 本日10/6(木)、9月定例会の最終日でした。出されていたたくさんの議案(38議案)の決着を全てつけて終了しました。永井はこの38議案全部を承認しましたが、いくつか意見を述べました。

 そのうち、R3一般会計決算についての意見は少し気合いを入れてやりましたのでここに報告しておきます。

議案第106号 令和3年度京丹後市一般会計決算認定についての意見交換 永井  

総論

令和3年度の一般会計決算は収入総額約386億1000万円、支出総額約374億2000万円、実質収支約10億3000万の黒字ということです。

 基金の積立は約98億円と高いレベルにあり、一方で市債の残高は約367億円で過去最低ということ、真水(まみず=実質負担額)で見ると約79億円ということで、全体として見たとき硬直性はあるものの健全な財政であるとのこと、特に歳入面でふるさと納税事業が順調に進んでその増加が自主財源の向上(23.7%→25.7%の3%増)に貢献していること。いくつもの大型事業など今後へ向けての課題はいろいろとあることも承知の上で執行部の努力を評価したいと思います。

各論

 その上でたくさんある中から、私がこだわる事業について2点、述べます。

1つ目、農林水産部の有害鳥獣対策事業の小規模農地補助事業について。この事業は高齢者の家庭菜園支援や農地保全などの強い要望があって実現したものですが、予算100万円に対し執行は1件だけの4万9000円(相談件数は14件)となっています。この制度の売りは、非農家でも小規模でもOKで支援が早いということでしたが、補助の額は大きなものではないのに申請の手続きがとても煩雑(事前申請、見積もり、写真、現地調査など)で使い勝手が悪く評判がよくありません。今年度も継続されていますが、広報をしっかり行い、一定の事後申請を可能にするなど使いやすい制度にしていくことが急務でありいます。

2つ目、教育委員会の文化財保護事業について

本会議で質疑もさせていただきましたが、R3当初予算で計上された文化財保全普及経費の中の丹後町寺院穴文殊の説明看板設置工事がなされていないにも拘わらず、決算書の中にその事情説明が何もなく、この工事そのものが消えてしまっていたという件です。文教厚生委員会で、市教委はこのことの不手際を認め、この事業を今後優先して実施したいということですが、私はこの件で釈然としないものを強く感じています。

1,予算書に明記された事業を、決算にあたってしっかりチェックできていないのはどういうことか? 関係の方々には猛省を促したい。

2,そのことを指摘されてからの対応はどうであったのか? 当該寺院のご住職はこの件について未だに何も聞いてないと憤慨しておられます。

今年度も既に半期が終わりました。「優先して実施」ということはどのようにして実現されるのか、原課の早急な対応が求められます。それにも増して先ずは関係者への説明と謝罪があるべきではないか、と言いたくもないことを敢えて言わせていただきます。

更に私が危惧するのは、この事案に限らず、また特定の部署に限らず、このような事例が他にも埋もれているのではないか、ということです。今回は偶々私が気がついて指摘をして分かったものです。

私たち議員は決算審査に当たって、膨大な数の細かな事業一つ一つについて予算書、当初予算も多くの補正予算もあります、と付き合わせて、現場も確認してチェックするというようなことは実際のところ不可能であります。

担当の職員それぞれが緊張感を持って予算の執行、管理に当たり、管理職はそれをしっかりチェックするという当たり前のことがまずなされねばなりません。

現在はR4年予算の執行中ですが、今回の件を職員全体の「頂門の一針」として気を緩めることなく職務を遂行して、しっかりと仕事をしていただきたい。

以上、R3年度一般会計決算についての永井の思いです。

 「頂門の一針」とは、頭のてっぺんに刺さった針のように痛くて全身が反応するような厳しい教訓という意味です。何十年も前に新聞で読んで「ほう、こんな言葉が」と思ったものですが(普通の国語辞典に出ています)、今回ふっと思い浮かびました。

 さて、文殊さんの新しい看板にはいつお目にかかることになるのでしょうか?

22/10/6(木)夜

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